4連続模擬戦(8)
レイとの模擬戦が始まった。
「おりゃあ!」
「はぁ!」
二人が一斉に動き出す。
セイヤは剣を降り下ろし、レイはレイピアを突きだした。
ガンッ!
セイヤの剣はレイピアで止められ、レイのレイピアは剣に止められた。
剣とレイピアは押し合いをしている。
二人は口元を緩ます。
二人ともまだまだ本気を出していない。
「さすがにこの程度ではダメか。ならもう少し本気を出そうか」
レイが笑いながら言ってきた。
もう少し?
冗談を。
「全力を出したらどうだ?」
レイピアを押す力を増やす。
「そうだなそれもいいかもな」
レイも負けじと剣を押す力を増やした。
ジリジリと剣とレイピアの押し引きが始まる。
押しては押し返されが何回も続く。
そろそろこの押し合いにも飽きてきたな。
「……そろそろちゃんとした勝負をしないか?」
「……そうだな」
レイもそう思っていたのか呆気なく承諾してくれた。
二人は苦笑いしながら離れていった。
「さて、仕切り直そうか」
「そうだな。今度は始めから本気を出していこう」
ここからは遊びなしの本気の戦いだ。
「あぁ分かったよ」
こっからは能力ありの勝負だ。
「じゃあ始めようか」
「あぁ」
こうしてガチの勝負が始まるのだった。
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