4連続模擬戦(7)
今まで3人連続で戦ってきて、セイヤも少し疲れている。
が、それよりもレイと戦ってみたいという欲求の方が勝っていた。
「早く戦おう」
セイヤはレイに短くそう告げた。
「分かっている」
レイもニヤリと笑いながら答えた。
コイツら二人とも戦闘狂だろ。
「この時をずっと待っていたよ」
レイが何やら語り始めた。
「あの編入試験を見てからずっと戦いたいと思っていたんだ」
編入試験……あの時から。
レイは夢中に語っている。
「それに模擬戦を見て思ったんだ、コイツは私の常識を超えていると。剣を足場に飛ぶ、ロックタワーを力でどうにさする、他にも色々あったな。私はそんなお前に興味をもったんだ」
「はぁ」
セイヤは曖昧な返事をする。
興味を……そうですか。
だからどうしたの?
「だから、模擬戦でもまた私を驚かすようなことをしてくれよ。それが楽しみで仕方ないんだ」
「……」
え~~~~!!
もう他に出来ることとかほとんど無いんだけど。
「……まぁできる限りはするよ」
「それでいい」
レイは満足げに頷いた。
その反応にセイヤは申し訳なくなった。
「あんまり期待しないでくれよ」
ホントに、マジで!
「さっきまでの模擬戦を見ていて期待しないではいられないだろう」
そんなこと言われてもなぁ。
「さぁ、話もこれくらいにして戦おうじゃないか」
「そうだな」
あんまり期待しないでそしいよ。
そのタイミングでロイが近寄ってきた。
「んじゃあ早速……始めっす!」
来て早々に言うことかね。
こうしてレイとの勝負が始まった。
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