表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/91

チームの交流

 チーム分けがあった以外、授業は滞りなく進んだ。

 そして昼休みとなった。


 何時ものようにロイが俺の席に近付いてくる。

 しかし、何時もと違うこともあった。それは、ロイ以外に3人の女子が近付いて来たのだ。


 1人は、俺と変わらない位の長身の女……レイだ。

 もう1人は、身長は平均的なピンクの髪の女……サリカだ。

 最後の1人は、小学生と間違えるほど小さい水色の髪の女……多分リュカだろう。


 この3人も近付いて来たのだ。


 クラスの全員がこっちを注目している。

 俺も緊張しながら待っている。


 このあとどうなるんだ?

 心臓がバクバク言っている。


「兄貴~」


 いろいろ考えているといつの間にかロイと3人の美少女が近くにいた。


「女子を連れて来るなんてどうしたんだ?」


 冷静を装いながら聞く。

 本当は心臓がバクバク言っている。

 いったいどんな用だ。


「委員長がチームの交流を深めるためにご飯を一緒に食べようって事になったんすよ」


 なるほどな。

 そんな事だったのか。

 ビビって損したな。


「ご飯かぁ……いい考えだな。一緒に食べようか」


「ホント? 良かったぁ~」


 委員長……サリカがホッとしている。


 こんな美少女3人と食事出来るなんてラッキーだな。

 それにチームとしての交流も出来るし、一石二鳥だな。


「じゃあ食堂に行こう」


 キリっとしたような声でレイが言っている。


 レイって声もカッコいいんだな。

 元の世界じゃあ宝塚に入れるのこれは。


 みんなレイの提案に頷き、食堂へと移動する。


 食堂へ行く途中もめちゃくちゃ注目されていた。

 主に女子が。

 男子からは嫉妬の視線を受けている。


 食堂に着いた。

 みんなそれぞれが料理を受け取り、席に着いた。


 ちなみに俺はハンバーグ定食だ。

 こっちの世界もあまり日本と食事に変わりはない。


「それじゃあ自己紹介からしましょう」


 席に着くなり、委員長が言ってきた。


 他のみんなは1年一緒にいたからある程度は分かっているだろう。

 と言うことは俺の為か。ありがたいな。さすが委員長だ。


「私からいくわね。私はサリカ、弓を使っているわ。能力の系統は土よ」


 なるほど。

 能力は系統まででいいのか。

 チームといってもあまり能力を教えるのはよくないからな。


「次は私がやろう。私はレイ、レイピアを使っている。能力の系統は水だ」


 レイがレイピアを使っていたのは模擬戦で見ていたから知っている。

 結構強いから頼りになりそうだ。


「じゃあ次は俺っす! 俺はロイっす、ダガーを2本使ってるっす。能力の系統は風っす」


 ロイがダガーを使っていたのは知っている。

 アイツはまだ本気を出していなかったから楽しみだな。


「つ、次はわ、私が。り、リュカです、魔法を使います。能力の系統は光です」


 魔法使いか。

 珍しいな。

 ……しかし、守ってあげたいと思うほど可愛いな。


「最後は俺か。俺はセイヤだ、剣を2本使っている。能力の系統は闇だ」


 見事に全員バラバラの武器、能力だな。

 きっと先生がそうしたんだろう。


 それからはたわいもない雑談が続いていった。


「今日の放課後一緒に特訓しない?」


 昼休みも終わる頃委員長が言ってきた。


 特訓か。

 俺は暇だからやってもいいか。


 他のみんなも参加するようだ。


「じゃあまた放課後に集まりましょう」


 そう言ってみんな自分の席へと帰っていった。


 放課後にはみんなの力が見れるかな。

 楽しみだな。


 こうして昼休みの交流は終わるのだった。

評価よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ