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チーム分け

 オーク討伐をした翌日。

 いつも通り学園に来ていた。


 ざわざわ…ざわざわ…


 何だか騒がしいな。

 教室に来るまでの廊下もいつもよりそわそわしていたように思える。

 何かあるのかな?


 そんなことを考えているとロイが俺の席に近づいてきた。

 いつもよりさらにニヤニヤしながら近づいてくる。


「兄貴ー、今日はチームが決まるっすよ! 楽しみっすね!」


 チーム?

 なんのことだ?

 チームを決めるから朝から騒がしかったのか?


「ロイ、なんのチームが決まるんだ?」


 ロイは俺の言葉に驚いたようだが、すぐに納得したように声をあげた。


「あぁ~、そう言えば兄貴は知らないんすか」


 知らないって聞くことはみんな当たり前の事なのか。


「あぁ、田舎から来たからな」


「ならしょうがないっすよ」


 学園のみんながそわそわするほどの行事かぁ。

 ……面白そうだな。興味がわいてきた。


「詳しく聞かせてくれないか?」


 自分の興味に従うように話を聞こうとする。


「いいっすけど、後でっすね」


 どうしてだ?

 

 と、聞く前にチャイムが鳴った。


 なるほどな。

 ちょっと興奮して時間を忘れていたようだ。


 周りの騒いでいた生徒たちも各々の席へ座る。

 それとほぼ同時に先生も教室に入ってくる。


「お前ら今日がチーム分けの日だからって騒ぎすぎだろ」


 先生が教卓の前に立つなり言ってきた。


 だからなんのチーム分けだよ!

 早く言ってくれよ!


「お前らが騒がしすぎて急遽、朝のホームルームの時間をチーム発表の時間と変更することになった」


 先生の言葉にクラス中が騒ぎ出す。


 え?

 俺なにも知らないままチーム分けられんの。


「先生が独断と偏見で決めたチームだから文句は言わないように」


 独断と偏見なら文句ぐらい言わせろよ!


「んじゃあ5人ずつ名前を呼んでいくからそれが1チームな」


 5人1チームで何をやるんだ?

 結局俺は知らないままですか。……そうですか。


「んじゃあ名前を呼ぶぞー」


 それから先生は続々と名前を呼んでいき、呼ばれたヤツは嬉しい反応をするヤツや悲しい反応をするヤツに別れていった。


 そして、いよいよ


「レイ、ロイ、サリカ、リュカ、セイヤこの5人がチームだ」


 その瞬間、クラスにざわめきが走った。


 周りを見るとビックリした顔をしている。


 俺はわけもわからない。

 2人は知り合いで、1人は一方的に知っていて、もう1人は全く知らない人だ。

 このチームでいったい何をすることになるんだか。


 俺は少し、不安を抱くのだった。

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