表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/91

模擬戦(2)

 模擬戦が始まる。


 みんな各々にあった武器を持っている。

 全て木製で、学園がこういう体育の時に貸している武器だ。

 ちなみに俺は片手剣を2本持っている。要するに二刀流だな。


「では……始め!」


 お、始まったようだな。


 女の子同士の戦いだ。、

 一人が普通の片手剣を持ち、もう一人がレイピアを持っている。


 片手剣の子は、こう言ったら何だが普通だ。

 しかし、レイピアの子は、身長も高く、キリリとした顔をしている。カッコいい人だ。ああいう人は女子からの人気もあるんだよな。


 「キャー素敵ー!」


 いろいろと考えていると勝負が着いたようだ。


 結果はレイピアの子が圧勝という形だった。

 しかもまだ全く本気を出している様子ではなかった。

 いったい何者なんだ……。


 じっとレイピアの子を見る。


「レイの事が気になるんすか?」


「!? ……誰だお前」


 急に後ろから話しかけられた。

 そこには、金髪の男がいた。

 全く気配を感じなかった。


「あ、俺ロイっていいます。よろしくっす!」


「あぁ……よろしく」


 ロイという男。

 ロイは身長は俺と同じ170くらいで、少しチャラい感じがする。

 手には二本のダガーが握られている。


 ロイといいレイピアの子といい、この学園は面白つよいい奴が多そうだな。


「それで何かようかな?」


「いえ、レイの事を見てたんで気になるのかって思ったんすよ」


「レイ?」


「さっきレイピアを使って戦っていた女子っすよ」


 あぁ、さっきのレイピアの子がレイだったのね。

 しかし、俺がレイを見ている事に気づいている奴がいたとは。


「あぁ、あの子か」


「何で見てたんすか?」


 ロイがニヤニヤしながら聞いてくる。


 コイツ勘違いしてるな。

 俺がレイに惚れてるとでも思っているのか。


「あの子が全然本気を出していなかったから気になったんだよ」


「へぇ……そうだったんすか」


 ん?

 ロイの目が一瞬細められたような気がしたんだが、気のせいか。


「まぁ、レイは強いっすからね。本気じゃないのも頷けるっす!」


 やっぱり強いんだな。


「あ、俺の番が回ってきたんで行ってきますね」


 そう言ってロイはステージへと上がっていった。


 さて、ロイがどれほど強いのかお手並み拝見といきますか。



 結果的に言えばロイは勝った。

 しかし、ギリギリ勝ったという感じだった。

 アイツは全く本気を出していなかった。


 やはり手の内はなかなか見せてくれるものではないか。


 はは、面白くなってきたな。

 やっぱりこうでなくっちゃ異世界は面白くない!


 さて、次はいよいよ俺の番か。

 楽しませてくれよ先生。

評価よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ