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初依頼(2)

 俺は今、森へ来ている。


 なぜ森へ来ているかというと、門番の人に聞いたら王都のすぐ近くにモンスターの生息する森があると聞いたからだ。

 あ、ちなみに身分証はちゃんと使うことが出来ました。


 そう言うことで森に来てます。


「俺が転生した場所とあんまり変わらないな」


  転生場所と同じで、所々に木があるだけで、森というほど木がないように思える。


「見える範囲ではモンスターはいないな」


 辺りを見回しながら呟く。


「とりあえず周りを探してみるか」


 周りを探すことにした。



 ◆



 探し始めてからそんなに時間をかけずにゴブリンの群を見つけることができた。


 数は10匹。

 全員がボロいが剣を持っていた。

 まだこっちに気付いてないようだな。


 しかし、俺には遠距離で使える攻撃がない。

 こういうときにそれはホントに不便だ。


 はぁ、仕方ない。

 こうなったらごり押しで行くか。


 そう決心して、腰から剣を抜く。そして、そのままゴブリンへと突撃する。


「ギャ!」


 ゴブリンが気付いたがお構いなしだ!


「グギャ!」

「ゴギャ!」


 まず近くにいたゴブリンの首ダークブリンガー切り飛ばす。そして、すかさず2匹目のゴブリンの胴体を切った。


 その間にゴブリン達は体制を整えたようだ。


 コイツら意外と賢いな。

 仲間が殺られたのに冷静に対処してやがる。


 これはもう少し気を引き締めた方がいいかな。


 そんなことを考えていると、ゴブリンが襲ってきた。

 それも、俺を囲うように襲ってきた。


「めんどくさい攻撃方法しやがって!」


 一斉に襲いかかってくる8本の剣をジャンプしてなんとか回避する。


「何でゴブリンがこんなに強いんだよ」


 ジャンプでなんとか体制を整えたが、未だ襲ってこようとするゴブリンが迫ってきている。


「さすがに片手じゃあキツイ! 『影剣』!」


 能力を使って左手に影の剣を生み出す。


「来いよッ!」


 正面から迫ってくる剣を左手の影剣で受け止める。そして、すかさず右手のダークブリンガーでゴブリンの喉元を切りつける。


 切られたゴブリンは血を吹き出しながら倒れる。

 

 そんな状況にまったく気にした様子のないゴブリン達がどんどん攻撃してくる。


「くっ」


 俺はそれを必死に左手の影剣で受け止める。


 両手を使うのは結構難しいな。


 その時あることを閃いた。


 これがうまくいけば戦闘が楽になるだろう。

 やってみるしかない。


 そう決意しゴブリンの剣を押し返した。


 押し返されて体制を崩すゴブリン。

 そんなゴブリンに、


「これでもくらえ!」


 左手の影剣を投げつける。


 しかし、切れない武器を投げつけても痛いだけだ。


「『霊影剣ゴーストシャドウ』! 独りでに動き回れ!」


 影剣が俺の周りを独りでに動き始めた。

 影剣は、俺の視覚から外れた場所を守ってくれている。

 それはまるで、幽霊が剣を持って動いてるんじゃないかと思うような姿だった。


 影離えいりを使った技だから、俺から10cmまでしか離せないが、それは柄の先の部分が10cmだから、ホントはもう少し距離は長い。

 俺が補える範囲では思い描いたように影剣は動いてくれる。


「さっきまでの俺じゃあないぞ」


 その言葉で警戒していたゴブリン達が一斉に襲いかかってきた。


「吹き飛ばせ!」


 影剣がゴブリン1を残し、他のゴブリンを吹き飛ばした。


「1匹ずつなら余裕だ!」


 残った1匹の首を飛ばす。


 そして、起き上がってきたゴブリン達をまた、1残し、吹き飛ばす。


 後はこれの繰り返しだった。


 ゴブリン達は瞬く間に数を減らしていき、ついには全滅した。


 その場に残ったのは、血が滴る剣を持つ少年と宙に浮いた黒い剣だけだった。

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