表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/91

寮へ

 エレナさんと学園に着くのはあっという間だった。

 だが、その間の時間はほぼ無言だった。

 

 正直、すごく気まずかった。

 それも、もう終わりだ。


 俺の心は晴れやかな気持ちへと変わっていく。


「それでは寮へ案内します」


 エレナさんが、顔だけをこちらに向け言ってきた。


「分かりました」


 寮か~、どんな所だろうな~。

 ルームメイトとかいるのかな~。


 そんな間の抜けた考えをしているうちに寮にたどり着いた。


「ここがあなたのに住んでもらう寮です」


「ここが」


 大きさは普通の二階建ての一軒家くらいで、見た目も木製の普通の一軒家……ってこれ普通に一軒家じゃん!

 寮って聞いたからもっとこうなんていうの、人がいっぱい住めるぐらい大きな所だと思ってたんだけど。


「えぇ、ニーナ様があなたのために作った、あなただけの寮です」


「……」


 何やってんのあのロリは!

 俺だけのために家一軒建てるとかおかしいだろ!


「それでは中を案内します」


 そんな俺の様子に気付かないのか無視しているのかは知らないが、エレナさんが家の中へと入っていった。


 俺も慌てて後を追う。


 中に入ってみると、新築の木の香りがした。


「この家には、居間、台所、洗面所、お風呂、寝室、物置、空き部屋が2室あります」


「へぇ、結構部屋があるんですね」


「では、居間から案内していきます」


 エレナさんの案内が始まった。



 ◆



 案内は30分くらいで終えた。


「最低限必要な家具は置いてありますから、必要とあらば自分で用意してください」


 さすがにこれ以上やってもらうのも申し訳ないのでありがたかった。


「分かりました」


「あと、食事は学園の食堂で無料でとれますからお腹が空けば学園へ」


 タダで食べれるとか太っ腹だよな。


「明日迎えに来ますのでそれまではごゆっくり」


 そう言ってエレナさんは帰っていった。


「ふぅ、今日もいろいろあったな~」


 セイヤは疲れに身を任せそのまま眠りにつくのだった。

評価よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ