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ギルドへ

「冒険者ギルドです」


 冒険者ギルド……。

 それってラノベとかで定番のあれだよな!

 うわぁ! 楽しみだ!

 テンプレみたいなのが起きるかな?


「エレナさん、早く行きましょう!」


 つい、興奮した口調で言ってしまった。


「落ちつきなさい。鬱陶しいです」


 エレナさんは、心底嫌そうな顔で言ってきた。


「すいません……」


 エレナさんの言葉で我にかえる。


 落ち着いて考えればこっちの世界のギルドがラノベみたいとは限らないよな。


「それで、どうしてギルドへいくんですか?」


 色々準備が必要ならギルドじゃなくてもいい気がする。

 ギルドじゃないとダメな事でもあるのか?


「あなたの身分証代わりの物を作るためです」


 あ、今まで気付かなかったけど身分証とかいるんだ。

 もしかして無かったら街の出入りとか出来ないのか?

 昔そんなラノベを見たことがある。


「僕のためにすいません…」


 申し訳なくなったので謝る。


「いえ、ニーナ様の指示ですので仕方がないです」


 へぇ、ニーナがねぇ。

 あんな奴でも人を気遣えるんだな。


「今、失礼な事を思いましたね」


 !?


「や、やだなー。そんなこと考えてるわけないでしょう」


 さすがエレナさん、勘が鋭いな。



 それからはたわいもない会話をしながらギルドへ向かった。



 ◆



「ここがギルドです」


 そこにあったのは、


「うわぁ、想像通りの感じだ」


 ラノベとかでよくある酒場と一緒になっているようなギルドだった。


 まぁ、逆にラノベみたいだとワクワクするよな。

 ついでにチンピラっぽい奴らとか来ないかな? テンプレみたいに。


 しかし、誰も寄って来ない。

 それどころかなにか怖がっているようだ。

 その怖がっている奴らが見ているのはエレナさんのようだ。


 いったいエレナさんは何をしたんだ?


 何をしたのかは知らないが、これからもエレナさんには逆らわないようにしよう。


 そう心に決意したのだった。

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