学園が俺を待っている
「我は王都ロードラにあるパラケルスス学園の学長をしているニーナ・エレメントじゃ!」
!?
こんな小さい子が学長!?
嘘だろ!?
エルフだから見た目よりも歳をてっといるのは分かるし、強さだってワイバーンを一発で倒すぐらいあるんだ。学長でも可笑しくない。
いや、見た目がやっぱり可笑しいだろ!
いくら強くっても少女に学長やらすのは不味いだろ!
ニーナと名乗った少女はニコニコ笑っている。
やはり子供だ。何処から見ても子供だ。
しかし学校かぁ。
元の世界じゃ卒業出来なかったな。
未練がない訳じゃない。むしろ未練たらたらだ。
でも、こっちの世界もオタクの俺としては楽しい所だ。
なら、この世界で俺は楽しく生きていく!
だとしたらこの少女が学長でも面白いだけで何ともない。
だから信じてみよう。
俺が信じようと思った時に少女も何か決心したようだ。
「我の学園に来ぬか少年」
「俺を学園に?」
会って間もない俺を学園に誘うか普通。
「我はお主が気に入った。お主がどう成長するか見たくなったのじゃ」
俺を気に入ったね。
「学園ってどんな事を学ぶんだ?」
こっちの学校がどんなものか気になるな。
「うむ。主に能力や魔法、武器などを使った戦闘や冒険者として生きていくための訓練をしている」
能力……武器……今の俺が使いこなせていないもの。
それに、ラノベでよくある冒険者何てのもあるのか。
楽しそうだ。でも、金とかどうなんだ?
聞いてみる。
「ぬ? 我の誘いで言っているのだ、金など取るわけがない。ついでに寮に入るといい。風呂や飯も只になるぞ」
こんな融通してくれるのか。
これは決まりかな。
なんたって学園って楽しそうだろ。理由はそれだけでいい。
「分かった。入らせてもらうよ」
「ホントか! 嬉しいぞ!」
喜んでる姿が子供っぽくて可愛いな。
「途中からの編入になるがよいか?」
「あ、うん」
つい可愛い姿に目がいって聞いてなかった。
「では4日後に迎えを送るから準備していてくれ。それじゃあなじゃ!」
あっというまに飛んでいってしまった。
忙しそうなこった。
あぁ~
楽しい学園生活が俺を待っている!
評価よろしくお願いします!




