魔族との戦い(10)
相手は3mの斧を使い、俺の攻撃を受けてもピンピンしてるやつだ。
いったいどうすれば勝てるんだよ。
これだから戦闘狂は嫌いなんだよ。
そんなことを思っていると、
「どうした! 来ないのか! ならこっちからいくぞ!」
待ちくたびれたといった風な感じを出しながら突っ込んでくる。
お前その斧出してから30秒も経ってねーだろ! なにが「来ないのか!」だ! いけるわけないだろ!
とかなんとか愚痴ってる暇なんてない!
あんなドデカイので一撃喰らったらただのミンチになっちまう!
とりあえず避けないと!
迫ってくる斧を早めに避けてかわす。
ドガァァァン!!
斧が地面をえぐりとったようにクレーターが出来ていた。
「ちっ! 外したか」
大男はクレーターの事などまったく気にせず、当たらなかったことを悔しがっている。
どんな威力してんだ。
一撃だけでクレーターをおこす威力。
まったく疲れた様子を見せない。
でも、欠点は見つけた。
俺が大分前で避けたのに攻撃を止めていなかった。
ようはイノシシと同じこと。走り出したら止まらない。
走っている時にバランスを崩せれば隙を作る事が出来る。
やるしかない。
「さぁ、かかってこいよイノシシ野郎!」
評価よろしくお願いします!




