魔族との戦い(3)
黒い翼をはためかせながら俺を見下ろす長髪の男。
髪の色はグレーで、顔の作りもイケメンだ。
腰には全体が黒い剣をさしている。
全体的に色が暗い感じだ。
こいつがおっさんの言ってた魔族の1人か。
人を見下した態度が気に入らねぇ。
「もう一度問う。貴様が殺ったんだろう」
黙っていたらもう一度言ってくれた。
意外と親切なのかも知れない……いや、ないか。
「あぁ、俺が殺った」
長髪の男の目を見て、ハッキリと言ってやった。
「フフ、やはりそうか」
こちらを嘲笑うかの様な笑みを見せてきた。
イケメンがこれをするとウザさアップだな。
「……あんた魔族だろ。どうしてここに来た」
急に現れた理由が聞きたかった。
「仲間のモンスター使いにここのモンスターが全滅したと聞いてな、様子を見に来たのだよ」
正直に話してくれた。
余裕の表れか?
「それで、モンスターの全滅は俺がやったことたが、どうするんだ俺を?」
あの魔族はここで仕留める。
「ふむ、邪魔者は排除しなくてはならんだろう」
要するに俺を殺すのね。
「上等だ! 掛かってこいや!」
「空を飛ぶ我と対等に戦えるかな」
長髪の男が剣を抜き、こちらへと刃先を向けてきた。
「やってみないと分かんないだろ!」
そう言い、セイヤは長髪の男へと走りよった。
評価よろしくお願いします!




