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百怪  作者: アンミン
百怪・怪異、不可思議
86/300

86「ミドリガメ」【挿絵あり】


とある大手に勤めるOLの方から聞いた話。


出勤後、給湯室で来客用の湯のみを洗おうと、

水道の蛇口をひねった。

すると、水流と共に何かがカランと落ちてきた。




「……ミドリガメ?」




小さな甲羅がそこにはあった。

まさか蛇口から出てきたわけではないだろうと

見ていると、もぞもぞと手足と思われる四肢が

甲羅から出てきた。




「やけに細いな、と思って見ていたんですけど」




それは小さな人形のような、細い手足を生やすと、

二本足で立ち上がった。

明らかに亀のそれではない頭を左右に振ると、

排水溝に向けて止まった。




「後ろ―――

 というか真上からしか見ていなかったので、

 それが人間の顔をしていたかどうかは

 わかりませんが」




その排水溝には、ゴミ防止用のキャップが

取り付けられていたが、まるで体を溶かすようにして、

鉄製のそれを無視して入っていってしまった。




「何だったんでしょうか、あれは」




後には強烈な生臭い匂いが残されたので、

彼女は洗剤で流し場全体を洗うようにして

必死にその匂いを消したという。


場所は、六本木の有名なオフィスビルだったそうだ。





挿絵(By みてみん)

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