表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百怪  作者: アンミン
闇語り
143/300

43「言葉」【挿絵あり】

・意図の伝え方について


お寺で修行している知り合いの話。


当時、犬や猫の言葉がわかるという

ジョークグッズが流行していたが―――

どこまでの精度でわかるのか、雑談の中で

出てきたという。


「怒っている時とか怖がっている時とかなら、

 声の抑揚よくようも全く違うし……

 そういうので判別しているんじゃないか?」


彼がありきたりの説明を話していると、

師が会話に入ってきた。


「まあそう複雑な事でなければ―――

 伝えたい事なんて単語で済むんじゃ

 ねぇか?」


すると師は、先日あった事だが、と話し始めた。


ある若い夫婦の赤ちゃんが突然泣き出し、

お腹も減ってないし、熱も出ていないのに……

と、途方にくれた。


救急車を呼ぼうとしたところ、飼っていた猫が

やたら鳴き始め―――

同時に、猫の言葉がわかるというグッズが

起動してメッセージを表示していた。


『せなか、せなか』


もしやと思い、赤ちゃんを抱き上げて

背中を確認したところ―――

どこから入ったのか蛾のような虫が

潰されていたという。


それを取り除いて拭くと、赤ちゃんはそれまで通り

スヤスヤと寝息を立て始めた。


「猫が、人間の言葉や状況をわかってて、

 それを伝えようとしたんですかね」


すると彼らの師匠はうーん、と首をひねり、


「どうだろうな。

 人間の方がわかろうとして、何とか情報を

 わかる形にしただけかも知れんし」


言葉も意味も解釈も―――

わかろうとしなければどうにもならんからな、

そう師は付け加えたという。





挿絵(By みてみん)

( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

『百怪』は日曜日の午前1時更新です。

深夜のお供にどうぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ