39「境界」【挿絵あり】
・境目について。
お寺で修行している知り合いの話。
幽霊やオバケの出る場所として―――
水辺は自然の流れだからわかるとしても、
(闇語り28話(128話) 水参照)
他の場所の意味についてみんなで
話し合っていた。
「怪談話だと―――
まあ廃屋とか道端、森の中ってのも
あるけど……
橋の上とか、屋上とか……
心霊系の動画だと崖の上や歩道橋とかも
有名どころかなあ」
物理的に危ない、という事でもあるが……
人が死にやすい場所でもあるからかな?
とみんなで納得しかけたところ、師匠にも
聞いてみようという事になった。
話を持ち込まれた彼らの師は、「ん」と一言
うなった後、
「境目というか、どっちつかずというか……
そういう場所って事もあるんじゃないか?」
詳しく聞いてみると、例えば橋だが―――
『あっち側』と『こっち側』を結ぶものだと
考えた時、じゃあ橋の上はどっち側なんだ?
という考えも成立するのでは、との事。
「確かに、物理的に高い所や危険な場所、
という認識もあるが―――
そこらへんが生と死の狭間を連想させるんじゃ
ないか」
イメージ的に、『あちら側』を無意識に
思い起こされる定義……
それが狭間や境界なのでは、と。
「逢魔が時や節分とか、時間や時期の間、
というのも、悪いものが集まる・溜まると
言われているしな」
ただこれは神道や陰陽に近いから、
仏教的な考えではないがな、と師は最後に
付け加えた。
( ・ω・)最後まで読んでくださり
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