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百怪  作者: アンミン
闇語り
135/300

35「見分け方」【挿絵あり】

・守護物について


お寺で修行している知り合いの話。


33「身代わり」でもあった話だが―――

ペットや生き物ではなく、物が犠牲となって

主人を守る、という話がある。


それでお札やお守り以外に、人間が作った物でも

効果があるのかどうか……

という話を彼が仲間たちとしていたところ、

彼らの師が話に入ってきた。


「そりゃ普通にあるだろう。

 人形とか―――


 ひな祭りの人形なんて、元々は身代わりとして

 災厄を川に流すためとか言われてるだろ?」


「質とかはどうなんでしょう。

 何でもいいんですかね?」


うーむ、と彼らの師は少し考えて、ある話を

始めた。


「檀家の一人に、妙な『お守り』を

 持っていた人がいてなあ」


それは、動物のリアルなフィギュアで、

いわゆる食玩と呼ばれる物だったのだが―――

手の平にすっぽり収まるくらいの、小さな

カエルをいつも持っていたという。


何でそんな物を? と聞いたところ、

その人はそういう動物系のフィギュアを

集めるのが好きで―――

家のあちこちに飾っていたのだが、ある時

地震に見舞われた。


「PCのモニターの上にも置いていた

 らしいんだがな。

 今時、どれもモニターは薄いだろ?

 それで地震の時、乗っけていたフィギュアが

 みんな落っこちたんだと」


ただ、その中で一つだけ―――

そのカエルだけが、何事も無かったかのように

普通に元の位置にあったという。


「それを見た時、何つーか、

 『あ、コレだ』と思ったそうだ」


師も実際に見せてもらったそうだが、

別に何も感じない、普通のカエルのフィギュア

だったとの事。


「まあ―――

 『今は』まだ何とも無いだけで、

 何年か経てば力を持つかも知れんけどな。


 鰯の頭も信心から、だ」


そう言って師は話を締めくくった。





挿絵(By みてみん)


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