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百怪  作者: アンミン
闇語り
129/300

29「金縛り」【挿絵あり】

・条件について。


お寺で修行している知り合いの話。


昔は迷信であったものも、今は化学や自然現象で

合理的に説明出来る―――

そんなものの話を同僚としていた。


そんな中ふと、金縛りの話になった。


医学的には睡眠マヒと呼ばれるようで、条件さえ

揃えば、どこでも起きうる生理現象。


諸説あるが、それが現代の合理的説明のつく

金縛りで―――

心霊や呪いなどではない、とされている。


例えば、よく宿屋やホテルで金縛りにあう

怪談が多いのは……

旅先や慣れない土地で興奮、または精神的・

肉体的な疲れが、その条件を後押しするの

だという。


そこへ彼らの師がやってきた。


金縛りの合理的説明や、条件などを

話して見ると、頭をガシガシとかきながら、


「ん~……

 まあ、そういうのもあると思うんだけどよ」


と、どこか納得していないというか、異論が

あるような態度で―――


「あの、何か別の原因とか?」


「別にそういう条件もあると思うんだが……


 だったら、ホテルにしろ宿屋にしろ、

 一室とか特定の場所だけで起きるのは

 おかしいだろ」


怪談や心霊話で定番なのは、過去に何かあった

一室だけで―――

全室そうだったという例は聞かない。


「確率や条件でそうなるんだったら、

 いわゆる、いわく付きの部屋や

 場所以外でも―――

 同じ事が再現されなきゃダメなんじゃ

 ないか?」


合理的に説明するのであれば、同条件下であれば

どこでも同様の事が起きなければならない。


それで返っておかしい事が証明されてしまう事も

あるのだなあ、と全員が感心していると、


「まあだいたい―――

 9割くらいは気のせいだから気にすんな」


残り1割は? と彼は思ったそうだが、

その場で質問する気にはなれなかったという。





挿絵(By みてみん)

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