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民明書房刊 役に立たないネコのコトワザ図鑑   作者: ロータスシード


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ネコの川流れ

民明書房刊『図解・動物行動学にみる組織の崩壊』より抜粋

挿絵(By みてみん)

描乃川流ねこのかわながれ

「河童の川流れ」という言葉は達人の失敗を指すが、この**「描乃川流ねこのかわながれ」は、現代ビジネスにおける「無自覚な没落」を象徴する恐るべき格言である。その起源は、平安時代末期、戦乱を逃れようとした貴族たちが、愛猫を頑丈な漆塗りの箱に入れ、そのまま安住の地へ流そうとした「避難箱ひなんばこ」**の故事に由来する。


「安住の檻」という名の処刑台

猫にとって、四方を囲まれた「箱」はこの世で最も安全な聖域である。しかし、武術界においてこの状態は**「感覚遮断センス・オフ」**と呼ばれ、最も危険な隙とされる。猫が箱の中で「現状維持の悦楽」に浸り、喉を鳴らしている間に、その土台である箱は増水した時代の濁流に飲み込まれ、岸を離れていく。本人は一歩も動いておらず、何も変えていないつもりでも、その「変わらぬこと」自体が、破滅へのカウントダウンとなるのである。


主体なき漂流と「相対的転落」

この状態の真の恐怖は、猫(経営者や個人)が「ステイ」の境地にいると錯覚している点にある。


主体性の喪失: 眠りから覚め、ふと顔を上げた時、そこにはかつての日向はなく、見たこともない荒れ狂う大海原(市場環境の激変)が広がっている。


静止と移動の矛盾: 物理的には箱の中で静止していても、周囲の世界が猛烈な速度で先へ進んでいるため、相対的には後方へと、あるいは異次元へと強制的に「移動シフト」させられているのだ。これを民明書房では**「刻一刻の浦島現象」**と定義している。


特別寄稿:ムチゴロウと『仔猫物語』の真実

かつて、動物界の覇者として知られた羽田 正憲はだ・まさのり、通称ムチゴロウ氏は、その著書『野獣の証明』の中で、ある伝説的な実験について触れている。それが、後に映画化もされた**『仔猫物語(ジャトランの試練)』**の裏設定である。


あの物語において、ジャトランが箱に入って川を流されるシーン……あれは単なる冒険譚ではない。ムチゴロウ氏が世界中の猛獣と格闘する中で体得した、**「いかにして無抵抗のまま時代の荒波を乗りこなすか」という、極限状態における精神修行「箱舟入定はこぶねにゅうじょう」**を仔猫に託した儀式であったのだ。


ムチゴロウ氏は、箱の中で怯える仔猫ジャトランに対し、テレパシーでこう語りかけたという。 「よーしよし、そのまま動くな。世界が変わるんじゃない、お前が世界から切り離されているんだ。よーしよし……」


この時、ジャトランが流されながら見せた切なげな表情は、現代において「DXデジタルトランスフォーメーションの波に乗り遅れ、段ボール箱(旧来のビジネスモデル)ごと大海へ放出された中小企業主の哀愁」を予見していたものとして、今なお一部の経営コンサルタントの間で語り草となっている。


豆知識:ジャトランの名の由来 「ジャトラン」とは、古代エジプト語で「茶色の(ジャ)」「逃れられぬ運命トラン」を組み合わせた暗殺用語であり、一度流されたら最後、二度と元の平穏な日向ぼっこには戻れぬ運命さだめを背負った者を指す。

ちゃとらん♪ 

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