いざ、王都へ行かん1
はいしばらくぶりになるかと、とりあえずがんばって書いてみました
王都に向かう最中ですので間違ってません
「…ねぇ、一つ聞いていい?」
マイカがリリアにたずねる
「なに?」
「私達、どうしてこんな所にいるの?」
盗賊がいた砦でたくさんの兵士に取り囲まれていた
「そんなの、私が聞きたいよ」
両手を上げお手上げのポーズをする
事は数時間前にさかのぼる
『王都?』
「そうです、王都に行きます。これはチーム全員強制参加です」
リリアが宣言した
「後、これはガンツさんからの指名依頼でもあります。…とそれと、ギルドマスターから私には読めない暗号を渡されました。読めますか?」
渡された紙に書かれていたのは
《オウトヨリ、シシャキタリ。ヨウジントレンラクトレズ、シキュウチョウサヲイライス》
王都より、使者来たり。要人と連絡取れず、至急調査を依頼す
カタカナなんて、久しぶりに見た…ではなく、要人と連絡取れず?つまり、国の一大事で、でもガンツさん達が何らかの理由で動けないから、私達に回してきたのか…他の二人もうなづいている。私と同意見らしい
「とりあえず、明日一番で行こうかと「なら、できるだけ準備をしておかないと」…まずいこと、書いてありましたか?」
ある程度の準備を整えて、走って街道を進む。
足音は二つ
マイカとニーナだけである
なぜなら
「あ、あはは…これでも鍛えてたはずなんですけどね」残りの二人が置いて行かれそうになったからだ
なので、二人をおぶって走っている
私は無茶したために
「ゼーハー、ゼーハー」
と喘息かと思うくらい、息を荒くしている
うん、馬車を抜くような方達と張り合おうとしたのが間違いだったね
リリアが見つけてくれなきゃ、死んでたね
見た目重病人だ
今なら、ゴブリン相手にも負ける
しばらくして、盗賊達と出会った
どうやら、彼らが件の要人の行方を知っているようだ
ボッコボコに(主に二人が)して、問い詰めたところ
近くの砦に、その要人はいるらしい
急ぎその砦へ向かう
無論、足音は二つだけである
盗賊達は、絶対逃げ出せないようにしましたよ。無理に逃げ出したら、皆まとめてお陀仏するようにしました
ひどい?いえいえ、団結力を試してるだけですよ。まぁ、目先の利益しか追わない盗賊だと無理でしょうが
やってきました盗賊の拠点
制圧?
マイカが威圧しただけで終了しましたが
問題はここからだった
その要人は、王都で一番えらい人の娘さんだったらしい
衰弱が激しく、その従者達も動かせるような状況ではないため
治療に専念していた
そしたら、騎士団が何を勘違いしたのか
私達を盗賊と言い放ち、即刻人質を出してこいと言ったのだ
おまけに助け出されたっぽい、盗賊達まで、オーガだのデーモンだの悪口言ってくるし
砦のなかの奴らは臭ぇ臭ぇやかましいし
わたしの我慢が限界に達しかけていた
時間は現在に戻り、二人が焦る
「どうします?二人の我慢が限界に近そうなんですが、時間稼ぎましょうか?」
「そうね、下手に突入されて、治癒の邪魔されるのだけは避けないとあの衰弱具合だと、失敗した治癒魔法をうけただけで死にかねないから」
「では、私が交渉してきます」
リリアが立ち上がる
「気をつけてね」
わかってますと返事を返し砦を出て行った




