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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-73

 早朝、俺は二日酔いで青い顔をしたマルゴ、ジュノ、サラサの三人が乗った荷馬車を見送ると、いつもの日課を始めることにした。


 剣、弓、体術の鍛錬をして汗を流した後、家畜のエサやり。それから朝食をとる。



 10:00

 前に森から数株採集してきた植物を、畑に植えていたので、今日は、それを試すとしよう。


 俺は、葉っぱを一枚とって、パルナの解毒薬を用意。鍛冶小屋に入ってあぐらをかく。


 鑑定しても【葉】としか出ない。やはり味見するしかないだろう。大丈夫。俺は大丈夫だ。


 アッシュが心配そうに俺の正面にお座りして心配そうに「クーン」と鳴く。


 パク。モグモグ……。あれ? おかしいな、頭をハンマーでぶったたかれたような。いつもの衝撃がないぞ? スッキリとした、ミントに似た味がした。



 ――そこには、少し物足りないような。不服そうな顔をした男がいたのだった。



【マーブル草:食用ハーブ。乾燥させるとハーブティとなる】



 俺は、早速マーブル草の葉を何枚かとって、日干しにして乾燥させることにした。



 12:00

 干し肉とパンで昼食をとった俺は、川に水を汲みに行くことにした。


 炊事、洗濯の他、畑作や酪農もしているので、水はいくらあっても足りるということはない。


 少しでも水を確保しておかないと不安だ。なので、風呂など、贅沢に水を使う場合は川で水を汲むことにしている。ウォーターダガーで水を生産できるようになったものの、湯水のように使えるというほど、量があるわけではない。



 ◇◇◇



 川に行くと、バトルブルがいた。


 俺は、静かに弓を構え、素早くシャープシュートを放つ。


 パシュッ! ズト!


 麻痺矢が水牛の腹に深く突き刺さり、横倒しになる。


 俺は、解体屋でバトルブル他、モンスターの解体方法について軽く手ほどきを受けていた。その場では、バトルブルの血抜きだけをする。本格的な解体は家でやる。


 それから俺は、湯船に水を汲んで、家に戻ることにした。



 15:00

 バトルブルの解体をする。レバーは鮮度が命だ。塩はあるが、胡麻油がほしいところだ。味見をする。うん。美味い。アッシュにも骨つき肉をあげたら、喜んでいた。



 16:30

 解体をひと段落させ、汲んできた水で風呂を沸かす。


 今日の晩飯は牛肉のステーキだ。全部は食い切れないので、干し肉にする作業も同時並行で行った。



 18:00

 風呂にザブンとつかる。凝った筋肉がほぐれていく。ふー。アッシュも犬かきをしながら、風呂を楽しんでいる。



 19:00

 風呂上り。少しのぼせた。俺は晩飯の支度をする。


 牛肉でステーキを焼く。にんにく、塩で味を付ける。


 ステーキにはスモークチーズ、マーブル草のハーブをそえる。水牛のレバ刺しも用意した。


 飲み物はミランの果実酒。切り株テーブルセットに並べ、一緒に食す。うん。美味い。


 一人では食べきれないのでアッシュにもステーキを焼いてあげた。ハグハグ食べていたよ。


 食後には乾燥させたマーブル草のハーブティをいれ、リラックスした。



 21:00

 リラックスして眠くなった俺は、歯を磨き、アッシュと一緒に眠りについたのだった。

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