モノローグ・アッシュ2
僕の名前はアッシュ! ご主人さまがつけてくれた大切な名前さ!
最近わかったんだけど、ご主人様は鈍いの。
おっかないのが近くにいるのに気がつかないんだ。
ご主人様、ごはんを食べている場合じゃないよ! 大きくて長いのがこっちに来ているよ!
僕は気をつけて! って言ってあげたよ。
でもご主人様は酷いんだ。
おっかない顔をして僕をおうちの中に入れたの。
出してよー!
僕が、ご主人様やロシナンテを守るんだ!
あるとき僕は、ご主人様とお友達の三人と一緒に森に出かけたよ。森にも、いっぱいおっかないのががいるんだ。
でもご主人様たちは、やっぱり鈍くて気がつかないんだ。もう見てらんない!
僕はまた「気をつけて!」って言ってあげたよ。
あるとき、ピカピカしたお馬さんに乗ったオジサンが来たよ。
ご主人さまは急に地面に頭をつけて、キラキラした固くて丸いものをオジサンに渡したんだ。
キラキラしたものは、かじってもぜんぜんおいしくないのにオジサンはうれしそうな顔をしていたよ。
ふっしぎ~!
オジサンと一緒にいる人たちは森の方に行っちゃった。
悲しそうな顔をしていたから、僕まで悲しくなっちゃった。
ご主人さまと仲のよいオジサンとおにいさんとおねえさんが来たよ!
この人たちはいっつもボクにゴハンをくれるから大好き!
ニワトリさんはいつも食べちゃだめって言われてるけど、今日は特別なんだって! わーい! ごはんだ~~~!!!
おねえさんにお手をしてニワトリさんのお肉ちょーだいって言ったらくれたよ! おねえさん大好き!
だからボクはサービスで、伏せとバーンのサービスもしてあげたんだ!
えっへん、エライでしょ!
僕の名前はアッシュ! ご主人さまがつけてくれた大切な名前さ!
みなさんこんにちは。ここまでお読みいただきありがとうございます。
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