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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-69

 14:00

 俺は、冒険者ギルドにやって来た。


 ダンにジェスチャーで弓スキルを取得したい旨を伝える。ギルドカードを渡し、そこから100ポイントが引かれる。


 その後、ギルド奥の道場に通された。


 ダンがカイ先生に何か言い、カイ先生がわかったとこちらを向いた。


 そして、カイ先生は訓練用の弓を投げてよこした。


 カイ先生は見てろと俺に合図し、弓を素早く引き放った。



 パシュッ! ズドン!



 矢が的を貫通した。何というか、チャージアローは面で衝撃を与える技なのに対し、今のは一点に集中して貫通させるような技に見える。


 カイ先生がジェスチャーでやってみろと指示してきたので、俺もカイのモーションを真似て何度かやってみたところ。



 とつん!



 とつんて……。

 貫通まではいかないものの、的のかなり深いところまで、矢が入り込んだ。



『個体名:奥田圭吾はシャープシュートLv1を取得しました』


 

 どうやら成功したようだ。俺は、カイ先生に礼を言い、道場を後にした。



 17:00

 俺はマルゴの店に寄って、ウォーターダガーを数本納品。代わりに使いすぎてボロボロになった弓を新調した。それなりに良い品を買った。


 マルゴは酒を飲むジェスチャーをして、店を閉めたがっていたが、連日飲んでばかりはいられないので断った。店つぶれるぞ。



 18:00

 冒険者ギルドに再度寄り、討伐報酬として金貨20枚を預けた。ターゲットは森、川にいる、俺が一人で倒せないモンスターである。


 他にどのようなモンスターがいるのかわからないので、俺はジェスチャーとマジックボードを使い、倒したことがあるモンスター以外で頼むとダンに依頼した。


 頻繁に森に出入りしているわけでもないし、ダンジョンには、もっと多くの種類のモンスターが生息しているだろう。その辺りは、この間大蛇を倒したような、屈強なパーティに任せた方が良いだろう。



 19:00

 さて、腹も減ったし帰るとするか。俺とアッシュを乗せた馬車は、家へ向かって駆け出したのだった。



 ◇◇◇

 


 翌日から弓の訓練で、シャープシュートの鍛錬を始めた。


 木の的にスキルを使うと普通に撃つよりも遠くから届くようになった。このスキルには飛距離も伸びる効果があるらしい。


 俺は、ポーションがもったいないので、ベルジン魔法草をむしゃむしゃやりながら気力を回復して、シャープシュートを打ち続けた。すると。



『個体名:奥田圭吾はシャープシュートLv2を取得しました』



 Lv2までは結構すぐに到達するんだよな。貫通するということは、状態異常効果を敵に付与しやすいということでもある。当たりスキルなのかもしれない。



 鍛錬に集中して構ってあげられなかったアッシュは、近くで黄色いチョウチョを追いかけて、ピョンピョンタシタシとじゃれついていた。

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