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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-64

 16:30

 変な時間に寝てしまったな。


 アッシュに顔を足でタシタシされて目が覚めた。ああ、お皿のお水が空なのね。


 アッシュのお皿に水を入れてあげ、ようやく、元の平穏な日常が戻ったなと思い出す。


 んー。体の腱を伸ばし、ストレッチをする。


 大蛇に踏み散らかされ壊されたアンクルスネアを回収。冒険者ギルドで買いなおさないとな。


 でも今日は風呂に入ろう。


 俺は無事だったアンクルスネアを大蛇に踏み荒らされた場所に再度設置し、アンクルスネアを平均的に家の周りをぐるりと囲むように設置した。



 20:00

 その後、川で水を汲み、薪で風呂を沸かした。同時に卵とチーズを燻製にする。ザブンとやる。


 ふー。緊張で固まっていた筋肉がほぐれる。アッシュも大人しく一緒に風呂に入っている。夜空の星を見上げる。綺麗な星空だ。


 風呂から上がり、バスタオルで体をふき、アッシュも、可愛いあしあとの刺繍がされた小さいタオルでふいてやる。アッシュのタオルはサラサからのプレゼントだ。


 風呂上りに燻製を肴に一杯やる。幸せだ。


 アッシュがまんまちょーだいと、俺の前でお座りしたので、燻製を少しだけあげた。




 静かな夜だなと思っていたら、青い顔をしたマルゴとジュノが荷馬車に乗ってやってきた。大方、ギルドで大蛇の話でも出たのだろう。


 俺の、何とものんびりとした姿を見て安心したのか、二人は風呂でザプンとやり、俺と一緒に焚き火を囲みながら切り株に腰かけ、酒盛りを始めた。


 全く、俺の静かな時間を邪魔しやがって。でも、こういうのも悪くない。

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