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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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 風呂の残り湯でも用途はある。洗濯や、植物への水やりに使えるのである。


 流石にロシナンテ(馬)と鶏には、雨水やウォーターダガーの飲料水を与えている。


 また、俺はサラサの商店で紙と綴りひも、羽ペン、インクを購入し、図鑑を作ることにした。


 具体的には鑑定した、モンスターの絵と特徴、鑑定結果、素材の使い道。採集した植物や鉱石の絵と鑑定結果を。さらには、習得したスキルの使い道、ポーションや毒のレシピなども書き綴った。鑑定結果についてはランカスタ語を併記した。


 町へ行くとき、この『図鑑』を持ち歩けば何かと便利だろう。



 ◇◇◇



 ヘルハウンドの火袋を乾燥させたものを、火炎石と混ぜてみたところ、【猛炎の粉:強い火属性の魔力をもつ粉】という鑑定結果が出た。


 ヘルハウンドの爪を鑑定してみると、【ヘルハウンドの爪:金属の精錬に用いることで金属の強化が可能】と出た。


 早速、俺は鍛冶小屋にこもり、銑鉄のインゴットを熱して剣にする際、ヘルハウンドの爪を加えてみた。



【ヘルハウンドソード:ヘルハウンドの爪による金属強化が施された剣。銑鉄製】と出た。


 猛炎の粉とフェムト研磨石でヘルハウンドソードを研磨すると、火炎石で研磨したときよりも、より強く赤く発光した。



【ヘルファイアソード:中位の魔力を秘めた火属性の剣】と出た。



 また、そろそろスモールシールドが使いすぎでボロボロになってきており、メンテナンスでは限界の状態だった。そこで、銑鉄とヘルハウンドの爪を使い盾を作り、マーマンの鱗で火耐性も付与した。



【ヘルハウンドバックラー:ヘルハウンドの爪による金属強化が施された盾。銑鉄製。火耐性+】



『個体名:奥田圭吾は器用さが30→31となりました。鍛冶Lv6を取得しました』



 鍛冶小屋を出た俺は、試しに訓練場でヘルファイアソードの素振りしてみた。


 剣の刀身が燃え、火炎が結構な勢いで噴射。木の的が炭化した。


 これは剥き出しにしておくと危ないと思い、改めて余った銑鉄のインゴットで鞘を作成。



 マーマンの鱗を用いて鞘に水属性を付与。ヘルファイアソードの鞘にしたのだった。

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