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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-59

 翌朝、アッシュに顔をペロペロされ、まんまちょーだいと起こされる。


 俺は、もそもそと起き出して、冷たい水で顔を洗う。


 昨日寝る前にウォーターダガーをタルの中にいれておいたのだが、きちんと水が溜まっていた。よし、良い感じだ。


 ロシナンテ(馬)と鶏のお世話をしてから、訓練だ。剣の素振り、弓の的あて、足刀蹴り。バッシュにチャージアローを繰り出す。軽く汗を流してから、朝食だ。今日は軽く、目玉焼き、燻製肉、パンにした。



 10:00

 麻痺罠にシカとウサギがかかっていた。血抜きの上、肉に解体した。


 昼飯はウサギ肉の塩焼きにでもしよう。


 シカ肉は余らせるのももったいないから、燻製肉と干し肉にしよう。


 チビチビやりながら、燻製を作っていると、武装したマルゴとジュノがやってきた。そして、一緒に燻製を肴にチビチビやりだした。お前ら、これからモンスターを狩りに行くのじゃないのか。



 13:00

 ジュノにデュアルポーション(小)とパルナ解毒薬を譲ると、彼は狩に出かけた。


 マルゴは戦闘用の格好をしていたが、浴槽に水が溜まっているのを見つけるなり、薪で風呂を沸かしだした。もう好きにしてくれ。


 マルゴは燻製肉やら風呂やらの礼だと言わんばかりに、馬車に積んできたフェムト石と劣鉄のインゴット、銑鉄のインゴットを指差し、もっていけと合図をした。遠慮なく使わせてもらおう。



 15:00

 俺はマルゴと一緒に森へ素材の採集に出かけることにした。アッシュも一緒だ。


 森では、ヘルハウンドやコカトリスといった、強いモンスターに遭遇することはなかった。


 もっとも、『グレイベア』という熊のモンスターと、『コボルトウォリアー』に遭遇した。


 俺とマルゴの二人なので、俺が麻痺矢で敵を麻痺させて、マルゴがバトルアックスで仕留めるという連携プレーを行った。


 俺たちは、馬車に倒したモンスターを乗せた。森では、フェムト石、火炎石、グリーネ麻痺草、デルーンの実を採集し、探索を切り上げた。



 18:00

 家に戻り、グリーネ麻痺草を畑に植え、採集物を鍛冶小屋に運んだ。モンスターの解体と討伐報告はマルゴがやってくれるそうだ。


 マルゴは薪で風呂をもう一度沸かし、ザプンとやって疲れをとってから、町へ帰っていった。



 21:00

 風呂あがりに、ギルドカードを見ると、ギルドポイントが28に変化していた。マルゴが無事討伐報告を済ませてくれたようだ。


 俺は最近サラサの商店で、魔核で光る『ランタン』を購入していた。俺は動力源である魔核を取り外し光を消すと、アッシュと一緒に眠りについたのだった。

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