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ゲットしたスキルはそれだけではなかった。【神鉄鍛治】、【神鉄装備可能】というファーム系、パッシブ系のスキルもゲットしていた。
むしろこっちの方が重要で、神の体の一部を精錬することで得られる神の金属オリハルコンでできた武具を作るスキルと装備できるスキルだ。
どうりで以前グラシエス様の牙をどれだけ燃やそうが叩こうが、傷一つつかなかったわけだ。ちなみに神樹のククノチ様からは、体の一部ということで枝を頂いている。
ターニャとの模擬戦では訓練ということで刃を潰した鋼の剣を使っているんだけど、牙狼剣のスキルを使っただけでポッキリいってしまうので、普通の剣ではまともに使えないのだ。
なのでオリハルコン製武具をゲットすることが、最優先でやらなければいけないこと。冒険王の手記という手がかりがあるので、海の底のにある海底神殿を探しに行こう。
俺は港町サンチェスの領主ザックと実質的な権力者(財布を握っているという意味で)のアイリスに「海底神殿の探索に出るので準備よろしく!」とクルルポ便で手紙を飛ばした。船大工頭のバーデンさんに会うのも久しぶりな気がする。
ハトモンスターのクルルポは初級のテイムモンスターにも関わらず、伝令用に使うとこんなに便利なものもないので、うちの領ではだいぶん早い段階からテイミングを推奨していた。結果、手紙を出すのにクルルポを使うという副業がかなり普及していたりする。
それはさておき、港町に向かう前に冒険王の手記が出た地下遺跡の様子をもう一度見ておこう。
地下遺跡行きのポータルだけは一般用の駅ではなく、城の中の新部署に移設してある。デルムンド氏が研究部長を務めることになった地下遺跡テクノロジー研究部内だ。
俺は地下遺跡テクノロジー研究部に入ると、作業中の職員に挨拶しつつ三重のセキュリティチェックを受けた後、ポータルに乗って地下遺跡へと転移した。




