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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-491

 御神木の近くに瞬間移動装置ワープポータルを設置した俺は、そのまま装置を使ってイトシノユリナに戻り兵士と大工を連れてきた。


 野晒しでは装置が心配なのでちょっとした小屋を作り、兵士を常駐させようというわけだ。兵士に御神木に変なのが近づかないように見張らせておけば、シルベストさんも安心して自由に動けるはず。


 兵士はブルーウルフをテイミングしている者を連れてきたので、御神木近辺にいる狼たちとも仲良くしてくれるはず。


 一通り作業を終えたので、俺はシルベストさんを連れてイトシノユリナに戻ることにした。


 町に戻ると丁度ジュノやジョニーと入れ替わりで、お腹が大きくなったユリナさん、サラサ、エルザの三人が第二子出産のため領営病院に入院するところだった。


 そして俺、ジュノ、マルゴの三人の間では、「例の懸案事項」の処理が一番の悩みとなっていた。


 ジュノにべったり依存しきっているエルザをどうやって安心させるか、ということだけど。あまりエルザの感情を揺さぶるのはお腹の中の赤ちゃんにも良くない。


 ジュノはこれまで領軍には迷惑をかけっぱなしで申し訳ないと負い目に感じているようで、すぐにでも前線復帰したいと望んでいたけど、俺とマルゴがそれを止めた。


 エルザのメンタル、ひいては無事出産することを第一に考えてくれと説得し、ジュノは渋々引き下がった。

 ジュノにはしばらく冒険者ギルドで初心者冒険者のスキル指導など安全な仕事をやってもらうことになった。

 実際ジュノは病み上がりなわけだし、負担のない仕事で体を慣らしていくべきだ。


 ジュノが仕事に復帰するという話をエルザにするときは少しヒヤヒヤしたけど、意外と大丈夫だった。

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