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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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 作戦決行の時間だ。



 部屋から窓の外を見ると、常闇の日というだけあって陽の光はなく、代わりに煌めく星々と、オーロラのカーテンが夜空を彩っている。


 俺は、こんな荘厳な風景は未だかつて見たことがなかった。


 これが神の御業と説き伏せれば、科学知識のないこちらの大多数の人間は信じてしまうだろう。よく考えられたものである。


 そして、宿前通りには噂にたがわず人っ子一人歩いていなかった。


 いけると判断した俺は、ドアから顔をのぞかせる面々にハンドサインで作戦プランFを発動。



 俺は手順通り、メレンゲの視覚同調スキルで宿の入り口に女将さんがいないことを確認。


 潜入メンバーにGOのハンドサインをすると、信徒の恰好にカモフラージュした面々が足音を殺して宿屋を出たのだった。


 (なおバルザックさんには、何かあったときのサポートや今後の諜報活動のことも考えて、頃合いを見て山小屋に戻ってもらう手筈になっている)


 宿屋を出る際、念のため道中のメレメレ討伐で得た素材で作った隠遁粉ハイディングパウダーを体にふりかけておいた。


 在庫はまだあるので、ならば潜入時にも使ってしまおうというわけだ。



 俺たちは雪化粧のされた通りを静かに、だが素早く移動した。隠遁粉のおかげでお互い姿は見えないのが難点だけど、事前にルート確認はしていたこと、雪に足跡が付くこと、分岐点でホワイトさんがテイムホテルからクルルポを出してシーナさんに持たせるというプランFの工夫アイデアのおかげで、全員迷わずに済んだ。



 そして俺たちは、誰にも見とがめられることなく、神殿に通じる【白亜の大階段】前までたどり着いたのだった。

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