k-404
一体あれは何だろう?
そう思いながら近づいていくと、その正体はロボットのようなものに乗って訓練をしているガンド王国の国境警備兵たちの姿だった。
国境警備兵は一様に黒い肌に炎髪だった。
高さ3メートルほどのゴツゴツとしたフォルム、コクピットが剥き出しになったロボットのようなものに乗り、デカい剣や戦斧といった武器を振り回していた。
すごい迫力だ。
鑑定してみると、魔核を動力として動かせる魔鉱機兵というものらしい。乗っている炎髪人間は、ガンド王国の土の民、ドーリアだと分かった。
ターニャとアッシュがロボットに目を輝かせ突撃しそうになり、止めるのが大変だったよ。
検問所でドーリア兵士と軽く世間話をしたところ(ドーリア語なので例によって筆談とジェスチャー)、何でもここから西にあるメキアとガンドに接しているホンダトメナ共和国と交戦状態にあるとのこと。
山人兵士は腐敗の進む軍事政権だとか、罵倒の言葉の嵐を吐いていたよ。
ガンド国王からの招待状を持っていた俺たちは、検問所をほぼスルーパスすることができたのだった。
……
ハインリッヒによれば王が住む鉱山都市ミルスランはさらに南東にある火山地帯を抜けた場所にあるとのことだった。
岩石地帯を抜けると次第に気温が上昇。硫黄っぽい匂いが立ちこめ、火山地帯に突入した。
火山地帯では至る所でマグマが噴き出ており灼熱の空気が立ち込めていた。
俺たちは水属性補助魔法スクリーンで熱波、脱水症状を防ぎつつ進んだ。ロシナンテ(馬)とメイクイーン(牝馬)にももちろんかけてやる。
「この辺りは炎系のモンスターが出る。気をつけろ」的なことを言うハインリッヒ。
ハインリッヒお前、それはフラグと言ってだな……。
ザパア! グオオオオオオ
と思っていたら、マグマから某国民的RPGに出てくる◯うがん◯じんを彷彿とさせるようなモンスターが出てきた。
驚きいななく愛馬たち。
だから言わんこっちゃない!




