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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-395

 森人の兵士メイリーンさんの案内で、俺たちは精霊王のいる精霊都市フォリアポリスを目指すことになった。



 進むうちに緑が深くなっていき、ついには馬車が通れないほどになった。


 するとメイリーンさんが木々に何か呼びかけると、森の中に道ができた。


 メイリーンさん曰く、【精霊の小道】と呼ばれる種族固有の能力だそうで森の中では近道ができるらしい。



 精霊の小道を行くと、樹木がゴーレムの用になって動くモンスター【エルダートレント】や森の巨人【フォレストジャイアント】とすれ違った。


 メイリーンさんがいなければ、彼らは俺たちを招かざる客として排除行動に出るそう。

 

 これは魔王何某もおいそれとこの国を攻めるのは難しそうである。


 馬車から外を見るととてつもない巨大な樹木が鬱蒼と茂っており太陽の光は殆ど届いていない。


 代わりに神秘的な風や光の小精霊が空中を浮遊し辺りは淡い光に包まれていた。


 緑色に光る苔。小川のせせらぎ。小鳥のさえずり。木々のざわめき。



 それから俺たちは時間を忘れて幻想風景をひたすら進んだ。



 すると急に視界が開けた。腕時計を見るとちょうど精霊の小道に入ってから小一時間経過していた。



 目の前には巨大な精霊樹を中心に発展した街、精霊都市フォリアポリスの威容が広がっていた。


 国境から見えた精霊樹との距離感ではとても小一時間で辿り着ける距離ではなかったはずで、「近道し過ぎだろ……」と思わず呟く俺であった。




 馬車を街の門の方に向けて進めると、緑に溶け込んでいた森人の兵士が次々と現れ俺たちを取り囲んだのだった。


 すると馬車に乗っていたメイリーンさんが彼らにこちらの言葉で説明を始めると、彼らの態度は一変。



 片膝をついて恭しく首を垂れたのだった。

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