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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-374

 調査の結果、爆弾テロ犯のレジーナはハイランデル王国の工作員だということがわかった。


 情報部と徴税部で尋問技術の指導をしているシャーロットさんが聞き出してくれたらしい。


 もちろん非人道的なことはしないでくれとは言ってあるので、以前盗賊にやった《《アレ》》みたいなことにはなってないはず。



 レジーナについてだけど、ハイランデル王国がターニャの身柄を要求してきたこと、ヴァーリという魔人が潜んでいたことから、ハイランデル王国は魔王陣営と繋がっていると見ていい。


 つまり今回のこの街をピンポイントで狙ったレジーナの犯行は、魔王陣営が仕掛けてきたことと見ることができる。


 目的は勇者陣営の弱体化といったところか。



 ハイランデル王国とは事実上停戦状態にあるとはいえ正式に協定が結ばれたわけではなく、お互い捕虜を抱えた状態にある。


 今後捕虜交換が想定されるそうなので、レジーナの身柄は王国軍に譲り渡すことにしたのだった。



 ◆



 敵陣営の攻撃はそれだけにとどまらなかった。



 俺だけではなく、最近貴族になったマルゴ、ジュノ、ザックにまで色仕掛ハニートラップを仕掛けてきたのだ。


 おそらく目的は爆弾テロと同じように、ヴォルフスザーン領の弱体化だろう。


 まあ、ラブラブ夫婦の俺たちには要らぬ心配だろうと思いつつ。


 ところが見事に美女トラップに引っかかった人物がいた。


 それは東の港町サンチェスの開発を任せている法衣貴族のザックだった。



 ザックが美女にすっかり入れ上げていると、サンチェスが故郷のシエラさんがこっそり教えてくれたのだ。


 アイリスも心なしかしょんぼりしている様子。これは様子を見に行かなくては。


 俺は馬車を飛ばし、サンチェスに向かうことにした。



 この世界は貴族や大富豪が多数の女性を囲うみたいなのは珍しくない。


 なので法衣貴族になり女を複数人養うことくらいには収入のあるザックに、俺の日本人的価値観を押し付けるのはおかしいのかもしれないとは思う。


 だが聞いている情報だと、どうも様子が変なのだ。


 とにかく百聞は一見にしかずだ。




 俺は門兵だけに身分を明かしお忍びでサンチェスに入ると、クレオパトラもかくやというくらいの絶世の美女と腕を組んでいる姿を発見。


 確かにザックの目がどこか上の空というか、うつろになっているように見える。


 美女と離れた時を狙ってザックに鑑定を発動。



【ザック:闇魔法チャームによる完全魅了状態。魅了状態は身体の接触の度合いにより増し、夜を共にすることで完全なる魅了状態となる。解除するには聖属性による浄化が必要】



 と出た。


 確かにあんな絶世の美女に言い寄られたら抗えないのは男のさがなのは俺もわかるが……。どうやら操られているという予感は的中したようだ。


 ザックは俺の部下でもあるし、俺が助けよう。



 ザックに近づいた俺は浄化スキルでザックを浄化。


 トイレから戻り正気に戻ったザックと俺に気がついたクレオパトラ風美女は逃げる素振りを見せた。


 俺はマペットをテイムホテルから召喚し、拘束スキルで捕らえたのだった。



 俺は捕らえたクレオパトラ風美女とザックを馬車に乗せ、イトシノユリナに戻ることにしたのだった。

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