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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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 翌日、モンスター闘技場がオープン日を迎えた。



 闘技場周りには温泉ホテル、レストラン、露店、土産屋みやげや、ネオンや金ピカの装飾でゴージャス感を出したカジノ、熊牧場を拡張したモンスター動物園を併設した。



 馬車や水路に浮かべたゴンドラで施設内をめぐるアトラクション、客を楽しませるモンスターの着ぐるみを着たマスコットキャラクターたちによるパレード、夜には魔法を使った花火も企画。


 大人も子供も楽しめるTDLやUSJにカジノや温泉まで合体したみたいな施設に仕上がった。



 そしてモンスター闘技場だ。


 冒険者ギルドにテイムモンスター登録しさえすれば出場することができ、俺も既に済ませてある。


 俺の登録モンスターはビードラ、ツッチー、マペット、アッシュ。アッシュとの契約は俺とターニャでシェアしているような状況で、メイン契約はターニャ、イメージ的には俺が間借りしているだけという状況だ。


 事実、アッシュのテイムホテルはターニャのもので、うっすらとつないだパスの影響で、俺もターニャのテイムホテルに干渉できる、みたいなことになっているらしい。


 そのおかげか、アッシュのテイムホテル空間がターニャと俺とでつながり、亜空間内でターニャと俺が握手するなんて芸当もできるようになっており、何かに仕えないかな? などと考えているところだ。



 そして、モンスター闘技場オープニングセレモニーが始まった。


 獣人のリアルバニーガールたちがテイムモンスターたちを引き連れてパレードを開始。


 熱狂に包まれ、盛り上がる観客たち。


 こっちまでワクワクしてきた。



 司会解説のウグイス嬢(リアルウグイス獣人)が、バトルルールのアナウンスを始める。



 モンスターバトルは1対1の単体戦、2対2〜5対5の団体戦まで可能。


 ルールは1ラウンド3分間3ラウンドマッチ。


 モンスターは原則テイマーが操るものだけが出場でき、相手モンスターを殺した場合は失格となる。相手が降参した場合や、レフェリーが継戦不可能と場合にはその時点で試合終了。


 3ラウンド経過して決着がつかなかった場合は、判定で勝敗が決まる。


 闘技場はコロッセオのような石造円形舞台をぐるりと観客席が囲み、高所から見下ろして観戦する方式となっている。


 またお客さんの安全確保のため、物理的な鉄壁と障壁魔法を付与した魔道具で舞台を囲んである。



 観戦したり賭け事に興じるのも楽しそうだけど、今日は本番初日。


 安全性や何やら検証と改善をするために、俺も1対1のバトルに参加するつもりだ。


 俺はサラサたちと別れ、選手控え室へと向かったのだった。

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