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サラサとエルザを出迎えた俺は、連日の部下たちとのドンチャン騒ぎの末に二日酔いでダウンしていたマルゴとジュノの部屋に案内してあげることにした。(陛下からめちゃくちゃデカい貴族用邸宅を借りていたので、マルゴとジュノにも邸宅の部屋を貸していた)
部屋に入ったサラサとエルザは、二日酔い特有の酒臭さに思わず顔をしかめていた。
当然感動の再会というわけにはいかず、二人はプリプリ怒りながらお粥を作ってあげていたよ。
事前にこっそり部下に確認したら、前みたいにハメを外しすぎたということはなかったようだった。
流石にマルゴとジュノは前回のアッシュブラジャー事件が相当トラウマになっていたようで、「副官二人を労わねば!!」と言って4人で普通の女の子のいない居酒屋さんみたいなところで飲んでいただけらしい。
とりあえず一安心。
むしろ独身で彼女のいない副官二人が他の兵士たちのように女の子のいるお店に行きたいだろうに、気の毒だったかも。
こんなことなら俺がマルゴ、ジュノと飲んで引き止めておくべきだったか……。
でも俺は俺で、久々にユリナさんと二人でゆっくり静かにお酒でも入れながらゆっくりしたかったんだよね。
まあ後で二人のグロッキー状態が治ったら、絡みのうざい上司になって部下に嫌われるなよ? とだけは忠告はしとこう。
というわけで、サラサ、エルザ。マルゴとジュノはノットギルティだ。
できれば戦争が終わった後のドンチャン騒ぎくらい許してやってくれ。
俺はそう心の中でつぶやきながら、最終戦争を回避できたことにほっと胸を撫で下ろしたのだった。




