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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-335

 ヴァーリが生み出した分身体を掃討した俺たちは、改めて周りを見渡し愕然とした。



 ヴァーリの放った邪血太陽が流星となって辺りに降り注ぎ、呪いと毒を撒き散らしていたのだ。



 直撃を免れた俺たちに被害は出なかったものの、植物や動植物が大変なことになっている。


 町中でやられたらとんでもないことになっていたはずだ。



 ホワイトさんが伝令鳩を飛ばして確認したところ、前線ではバラン砦を死守することができたとのことで、作戦失敗を悟った敵軍は撤退していったのだった。



 ということは、あとやるべきことは後片付けのみということになる。


 とりあえず、この呪われた大地を何とかしないとな……。



 俺は竜神の聖光や聖域効果のある “竜神くんα” を使い、聖属性魔法の使い手と一緒に邪血太陽の呪い効果を浄化していったのだった。



 ◆



 隣国ハイランデル王国との戦争は一応の終結を迎えた。


 だが俺たちヴォルフスザーン子爵軍は一旦王都まで引き、10日間ほどの待機命令を受けていた。


 また敵が反撃に出てこないとも限らないからだ。



 待機中の軍がやることと言えば、基本的には練兵訓練か街に逗留していならお姉様方がいるお店に繰り出し心の癒しを得るくらいだ。



 まあ俺の場合はユリナさんが同行しているので、部下と一緒にそんなお店に行くこともできない。


 マルゴとジュノについては部下とどこに行こうが、俺は何も知らないことにしている。ただ俺は心の中で、ユリナさんが見ているということはサラサとエルザに全部筒抜けだぞ? という注意喚起だけはしておこうと思う。



 まあ、いい大人が何をしようが勝手である。お互いプライバシーの線引きはしっかりしておこう。親しい仲にも礼儀ありということだな。




 ということで、あえてマルゴとジュノの行動を見ないようにした暇を持て余した俺は、練兵場をドッグラン代わりにアッシュと遊ぶことにしたのだった。

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― 新着の感想 ―
んー、ここは報復の逆侵攻が望まれるところではあるけれども。 準備にどれだけかかるのかな。
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