表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

371/617

(モノローグ・???)???

 私の名はヴァーリ。


 魔王様に力を与えられし偉大なる魔人である。



 魔王様の片腕たる私は勇者抹殺を命じられ、微かに “勇者の気配” を感じたレスタの町で任務遂行のため潜伏していた。



 しかし、勇者はなかなか正体を現すことはなかった。



 業を煮やした私は、レスタの町にコボルトキングをけしかけもした。



 コボルトキングを討ち取った者が勇者である可能性が高いため、炙り出す作戦だ。



 そしてコボルトキングを討ち取ったのは、ケイゴオクダという冒険者だった。



 彼とは既知の中だったため、勇者でないことはわかっている。



 勇者とは若い頃よりその片鱗を見せるものであり、彼はそうではなかった。




 その後、コボルトキングを倒した功でケイゴオクダが叙爵し南の地に新しく町が作られることになった。



 ボンヤリとしかわからない勇者の気配も南に移動しているように感じた。



 そのため私も南の地へと移り住むことにしたのだった。




 ある時私は、勇者の気配が爆発したのを感知した。



 おそらくこの町のどこかだ。



 私はすぐに魔法で姿を消して町の上空に飛び出ると、勇者の気配を辿った。



 しかし勇者の強烈な気配は次第に消え、明確には感じとれなくなってしまった。




 だが勇者がこの町にいることは間違いない。


 この町をわが軍が攻めれば必ず勇者を炙り出すことができるだろう。



 クフッ、クフフフフ……。そうだ、良いことを思いついたぞ?



 私の口から自然と笑い声がこぼれた。



 都合の良いことに、ランカスタ王国と北の隣国ハイランデル王国の小競り合いがそろそろ始まる次期が来ている。



 それに乗じた作戦を立てるのが面白そうだ。



 例えばハイランデル王国にモンスターの大軍を貸し付け、ハイランデル国王を “強欲グリード” の闇魔法で操れば……。



「通信兵、魔王様はおられるか」




 自室に戻った私は、魔王様のおられる宮殿へと連絡したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ