表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

367/617

k-291

 残りのメンツが来たことで女性陣包囲網が崩れた。今がチャンスだ。



 俺はすかさずトクジュウさんを呼び、全員にウェルカムドリンクを配布。さっそくメアリーさんにも手伝ってもらった。


 酒で全てをうやむやにしようと思ったら、サラサが「誤魔化されないわよ!」と久しぶりに鬼軍曹の目になっていた。



 だがみんなが思い思いに乾杯を始めたので、真面目な話はまた今度ということで許してもらえた。



 俺はさらにうやむやにすべく、ニューウエポン(ホタルイカ沖漬け)を投入。


 思惑通り、全員が目をひん剥いて食べていたよ。



 隠れ家の近くに流れる小川でクリスオルネ(異世界版ホタルイカ)が天の川みたいにキラキラ光っていて綺麗だった。



 カップルメンツがそれを見ながらスパークリングワインで乾杯し、「ロマンチックね……」みたいな感じでいい雰囲気になっていた。



 よし、ここはひとつ俺が雰囲気に華を添えてやろう。トクジュウさんの料理スキル「食材分離」も借りて。


 トクジュウさんによると「食材分離」は、使用者が食材と認識する両掌に納まる大きさの食材から寄生虫や雑菌を外に分離するスキルだそうで。(ホタルイカはもちろんこのサイズに納まるし、既に沖漬けを食べていて食材の認識もある)



 俺は網でクリスオルネを数匹捕まえるとトクジュウさんに「食材分離」をかけてもらい、醤油と生姜で踊り食いにしてみんなに食べてもらった。



 するとそれまでロマンチックな雰囲気だったカップルメンツも、踊り食いのあまりの美味さに目をひん剥き、鼻息荒く俺から網を奪い取り小川へ突撃していってしまった。



 雰囲気に華を添えるどころかぶち壊してしまい、なんだか申し訳ない気持ちになった俺であった。



 そんな感じで大自然の綺麗な空気と景色を堪能しながら絶品料理を楽しんでいると、ホワイトさんが昼間にあったことで俺に話しかけてきたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ