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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-281

 俺は魔竜晶を砕いたもの、リバース草とベヒーモスの魔眼、ポーション用魔力中和水を1:1:2:6割合でポーション用の鍋に投入。



 ポーション用魔力中和水は、水蒸留して不純物を取り除き魔力を練り込んだ水で、これを使うことでより純度の高いポーションができるというもの。



(いつも普通の水を使っていると言ったら、キシュウ先生にそんなことも知らなかったのかと呆れられたよ。普段作っているポーションも中和水を使えば性能上がりそうだ……)



 そして、魔力伝達金属ミスリルを少量含む錬金棒で魔力を込めながら煮込むこと小一時間。



 鍋の液体が怪しい光を放った。



 そして完成したのが、



【リバースカースポーション(魔獣竜):魔獣竜ベヒーモスの呪いを跳ね返す効力のあるポーション】



 だった。



『個体名:奥田圭吾は錬金術Lv12を取得しました』



 ちなみにコカトリスに石化されたものを元に戻すポーションを作るには、ベヒーモスの魔眼の代わりにコカトリスの目を投入すればいいらしい。



 できたポーションをビンに移し、石像の頭から少しずつかけていくと兵士たちの石化が解除されていった。



 リバースポーションで錯乱や恐怖といった状態異常も回復するようで、治った彼らは至って冷静だった。



 本人たちは石化してからすぐ目覚めた感覚らしく、空腹感とかも特にない模様。



 石化と解除を組み合わせれば、コールドスリープにでも使えそうだな。




 そして7人の無事を確かめたキシュウ先生は、念のため一日だけ安静にしているよう指示し帰っていったのだった。

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