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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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 イトシノユリナに到着したその日は自分たちの家が生活できるようになっていなかったので、エルザの宿屋に泊ることにした。



 今回の第三陣にはサラサやマルゴも付いてきてたので、久しぶりに俺、ユリナさん、ジュノ、エルザ、サラサ、マルゴの6人で外で焚火を囲んで星空を眺めながらの宴会をすることにした。(ターニャとアッシュももちろん一緒)



 この辺りの水場ではヘミセントロスアーチンという馬糞ウニがそのまんま大きくなったようなモンスターが出る。(棘飛ばし攻撃をしてくるのは相変わらずで、マーマンが可哀そうなのも相変わらず)



 濃厚で甘味が強いとろけるような味のヘミセントロスアーチンは、刺身で食べると昔利尻出張とかでよく食べてたエゾバフンウニに味が近い。(エゾバフンウニはウニの中でも一級品と名高い品種)



 これまでウニを食べてこなかった異世界人がこれを食するとどうなるのか。



 反応は解りやすかった。



 全員トロトロの顔になってるからな。



 夜空を見上げると、蒼い満月が沢山の箒星が流れる様を見守っていた。



「ここ最近忙しかったなあ……」



 ここ最近の領主や経営者としてビジネスに勤しんでいた自分を振り返ってみた。



 そして、これでは日本で忙殺されてた頃と何も変わらないではないかと一人心の中で反省する。



 酒精の強い蒸留酒をロックで喉の奥に流し込んだ俺は、溜息とともに疲れが抜けていくのを感じた。



 静かな夜に親友たちと飲み明かすのは、何よりも楽しく贅沢なことで。


 そして、自分にとっては必要なことなんだと改めて思い知った。



 これからはなるべく余計な仕事は抱えないようにして、もっとゆっくりしよう。



 夜空から揺らめく焚火の炎に視線を移しながら、ぼんやりとそんなことを考えていた。

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