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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-260

 丁度春めいてきたところなので、そろそろ陛下からもらった土地で町づくりを始めたいと思う。



 まず町の設計は “子狼のまえかけ” を設計したテイラーさんにお願いすることにした。


 もちろん設計には土地の選定から設備の細かいところまで俺も口を出すつもりだ。


 水のある景色のいい丘のある町がいい! とか、工業区と居住区は分けて! とかね。


 やっぱどうせ住むなら水が綺麗で魚とか美味いところがいい。



 それはさておき、諸々の建築費、王都への “子狼のまえかけ” 出店費用も込みで金貨5万枚をテイラーさんの口座にドカンと一括で入金したのだった。



 これからテイラーさんの指示のもと、建築現場に工員を投入することになると思うけど、そうなると今度は現場を襲うモンスターを討伐する人が必要になる。



 その点俺は、マルゴとジュノがトップを務める50人程の冒険者で構成される自警団組織 “蒼の団” をバイエルン様から引き継いでいる。



 現状自警団はマルゴが装備や金回りの管理、ジュノが現場指揮といった感じで回していると聞いている。



 なのでこちらも、マルゴに自警団の当面の資金として金貨1万枚を預けることにした。


 自警団は今後家名からヴォルフスザーン男爵軍と呼ぶことになりそう。


 サラサがマルゴの奥さんとして目を光らせているなら、これ以上金銭管理で信用に足りる人間もいないだろうからな。



 お金の管理や領の運営はこれから詰めないといけないと思うけど、やっぱお金周りのことは知り合いの商人連中に頼むことになるだろうなあとは思っている。



 ということで、テイラーさん、マルゴへの支払いが6万枚、陛下からの金貨11万4000枚、アルペンドレ男爵からの金貨10万枚と合わせて、俺の商業ギルドの口座残高は金貨20万4789枚となったのだった。

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