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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-238

 モンスターの軍勢はハインリッヒの報告通り400~500といったところで、中央が突出し後続を引っ張る形になっている。


 アーマーリザードに乗り先頭を走っているのがコボルトキングのようだ。



 左翼遊撃の指揮は俺がとることになっていた。


 ドニーがバイエルン様に気を使ったのか、ハインリッヒに左翼遊撃の指揮を任せようとしたが、ハインリッヒはそれを固辞。


 作戦立案した俺に指揮をしろとぶっきらぼうに言い放ったのだった。



 今回の作戦で一番重要なのは、左翼遊撃と右翼遊撃の突撃タイミングを合わせること。そこで突撃前には上空に火球を放ち、それを全軍が確認の上戦闘に入ることになっていた。(合図の火球を撃つのが俺だったので、指揮を任せた方が良いという判断になったともいえる)



「いくぞ!」



 コボルトキングどもが軍前衛前に広がる罠地帯に突入する直前の進路変更が難しいタイミングで、俺はヘルファイアソードの切っ先を敵軍右翼に向けた。


 俺は左回りに迂回するよう40人余りの左翼騎馬遊撃を動かした。



「全軍右方向転回! スピード落とせ!」


「「××! 〇〇◇!!」



 しばらく馬を駆り、敵の横腹が見える位置にきたところで方向転換。俺の合図を副官のジュノとハインリッヒが全体に伝える。



 そしてモンスターとは少し距離を置いたところで待機。モンスターは俺たちには目もくれず、レスタの南門へ向けて爆走している。



 この間に俺は、最前列のメンツに突撃力を底上げするためストーンスキンとバーニングマッスルをかけてまわった。



 そして俺は、モンスターの様子を観察しつつ突撃のタイミングをはかる。



 まだだ……。もう少しだ。敵軍の動揺、揺らぎを見逃すな。



「今だ」



 不意に敵の方向からさざ波のような感情の揺らぎのようなものを感じた。



「左翼遊撃全軍、敵の横っ腹に向けて突撃せよ!!」


「「××、△〇〇!!」」



 俺はそう叫ぶとヘルファイアソードから火球を生み出し、上空で爆発させた。



 タイミングを同じくして、後衛部隊による敵軍先頭に向けて弓や魔法の遠距離攻撃が開始。


 同時に俺の左右にいたジュノとハインリッヒが、左翼遊撃全体に味方の遠距離攻撃が届かない敵中腹に向けての突撃命令をかけたのだった。

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