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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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k-210

 俺とユリナさんのお店が完成した。



 そして俺、ユリナさん(&抱っこされたアッシュ)、ボルガさん、テイラーさんが荷物の搬入が終わった後のお店の前に立っていた。


 全てがアッシュをモチーフにしたデザインで統一されており、マジで可愛い。


 キュン死しそう。



 メインの建物は地下1階、地上2階の三階建てで、モスグリーンとパステルオレンジを基調としたレンガ造り、若干丸みを帯びたフォルム、窓、ドアも可愛く仕上がっている。


 1階はお店と鍛冶錬金などの作業スペース、風呂場、調理場。地下が倉庫、2階は居住スペースになっていて、内装もオシャレで凄く可愛い。


 薪ストーブやベッドまでファンシーで、併設した畑や鶏小屋すらオシャレに見える。


 風呂場も室内風呂に加えて露天風呂を楽しめる作りになっていて、石鹸置きやタオルかけといった小物も可愛くするという気合の入れよう。



 畑や鶏小屋を設置してもまだまだスペースがあり、宴会もできそうだ。



 そしてお店の入口には、アッシュの足跡をモチーフにしたお店の看板がかかっており、雑貨店「子狼のまえかけ」と丸みのある可愛い字体で書かれていた。



「カワイイ……」



 ユリナさんもお店の可愛さに大満足のようだった。



 お店の名前はユリナさんと一緒に考え、可愛いお店ようにアッシュにちなんだものにした。


 そして子狼と組み合わせるのに「よだれかけ」が可愛いかなと思ったけど、それだとちょっと汚いかも……ということで、最終的に「まえかけ」に落ち着いたのだった。



「テイラーさん、ボルガさん、ありがとうございます。こんなに可愛い家になるとは思いませんでした。これ、約束した金貨1500枚分の小切手です」



 俺は、テイター女史に金貨1500枚を商業ギルドの小切手を手渡したのだった。



「あ、そうだ。今日ここでお店の完成祝いをするつもりなんですけど、お二人もどうですか?」


「モチロン」


「ヨロコンデ」


「じゃあ準備しますんで、またあとで~」



 それから、俺とユリナさんは手伝いに来てくれたサラサたちと一緒に宴会の準備をしたのだった。

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