表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

253/617

モノローグ・ジュノ4

 マルゴから、ケイゴを助けたいと相談を受けた。


 仲間を助けるなど当たり前だ。


 ケイゴはケイゴで彼女を守り抜くだろう。俺はその生き様を本当に格好いいと思っている。


 正直このままケイゴが彼女とどこかの町へ移り住むのも、自由なあいつのことだ、俺は別にあいつは好きに生きていくだろうと思っている。



 ただし、俺たちの町の貴族がハインリッヒのクソ野郎であることを良しとするかどうかは別問題だ。


 バイエルン様が軟禁されているとことや、ケイゴがこの町に戻れなくなっていることには正直怒りを覚える。



 俺には財力はないが剣の腕ならある。マルゴとサラサが決断したのだ。俺も腹をくくらねば。



 俺は、エルザの宿屋でつながりのある、冒険者連中に声をかけることにした。



 武力は一人でも欲しい。


 しばらく宿代をタダにすること、サラサが報酬を支払うことで折り合いをつけた。正直言って冒険者連中からすれば、統治者がハインリッヒだろうがバイエルン様だろうがあまり興味がないと思う。



 でも俺はハインリッヒの悪行とケイゴという仲間がそのおかげで大変な目に合っていることを説明し、冒険者仲間を説き伏せてまわった。


 バイエルン様が改心したことは冒険者の間でも周知の事実だったので、概ね理解してもらえた。



 そして俺は来るべき決戦の日に備え、宿屋の庭で一人自らの牙を研ぐ。



 敵は全部、俺が全て切り伏せてみせる。こういう時のために、何かを守るのために剣の腕を磨いてきたのだ。




 そして今日、レジスタンス『蒼の団』が結成される。



 俺は団長のマルゴを補佐する立場。マルゴから、冒険者連中のまとめ役ということで、副団長に任命される予定だ。



 理不尽な目に遭っている親友を救う。



 俺は心の中、静かに蒼い炎をたゆらせていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ