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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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 夕食後、ユリナさんにウインドアースダガーをプレゼントした。


 魔法で軽量で硬度が増したダガーは女性に最適だと思ったからだ。


 彼女に武器はあまり似つかわしくないけど、彼女は喜んでいるようだった。明日から朝の鍛錬を一緒にやりたいと言ってきた。


 そうそう。彼女がマーマンを倒しレベルアップした時にポップアップした画面を書き写したものを見せてもらったのだが面白い発見があった。


『個体名:ユリナはLv1→Lv4になりました。体力1→4、魔力1→4、気力2→5、力5→7、知能3→7、器用さ31→35、素早さ2→6』


 他にもスキルを取得した際にポップアップしていたものも書いてもらったのだが、調理Lv2、接客Lv3、毒耐性Lv1、裁縫Lv3、デザインLv3、工作Lv1、獣使いLv1、投擲Lv1を持っているとのこと。


 器用さが異様に高い。また魔力があるので修行次第では魔法を使うこともできそう。


 あとは毒耐性があるのがいいなと思った。アルコールは薬物であり飲みすぎると人体に有害な毒なので、お店で飲んでいるうちに自然と耐性がついたのだろう。


 こちらの世界では毒耐性がマジで重要なので少し安心した。


 彼女は裁縫や編み物が好きなので納得のスキルだなと思った。器用さが高いのもそのせいなんだろう。


 工作もあることだし、RPG的な職業でいえば器用さを生かして作ったガジェットを駆使して戦うアイテムマスターといったところかな。


 獣使いLv1はアッシュやブルーウルフと信頼関係を繋いだことで派生したスキルだろう。


 実は俺にもこの中では獣使いLv2と調理Lv2がついていたりする。



 ということで、なかなか興味深い発見だった。



 彼女にこのことを伝えたところ、「アイテムマスターカッコイイ!」と言って喜んでいたよ。


 厨二病心を持っているみたいで嬉しいよ。


 そして夕食を終えた彼女は、アイテムマスターらしく残った素材で麻痺手榴弾と蜘蛛糸手榴弾をせっせと作っていた。




 手持ちぶさたになった俺は、風属性と地属性付与の使い道が他にもないだろうかとアッシュと遊びながら考えていた。

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