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【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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ベストフレンド3

 サラサへ


 サラサは俺がもうレスタに戻れないと心配しているかもしれないけど、俺は必ず戻ってくる。


 今はまだ貴族の目があるから無理だけど、いつかきっと必ずまた会おう。


 サラサが大好きなアッシュも寂しがるから、できるだけ早く戻ってきたいと思ってる。



 ……そうだな。こんな時だからこそ、俺はお前に伝えなければならないことがあるんだ。


 すぐには信じられないだろうけど、俺はこの世界の住人じゃないんだ。


 鑑定スキルがあって、かろうじて文字の読み書きはできるが、話すことができないのはそのためなんだ。


 小屋も元いた世界から一緒に連れてこられたものなんだ。管理は任せるから、不思議なことがないか、サラサの目でもあらためて見てほしい。


 もしかすると、元の世界に戻るヒントを見落としているかもしれないからな。



 あとサラサにはお礼を言わなければならないね。


 俺がこちらに来た当初、右も左もわからない俺と取引をしてくれたり、冒険者ギルドを紹介したりしてくれたよな。


 あれがなければ、俺はとっくに野垂れ死んでいたさ。本当に感謝している。


 アッシュのことを、いつも可愛がってくれてありがとう。


 あいつも、お前と別れるのは本当に辛いと思う。いつかまた可愛がってあげてくれよな。



 昨日食べた生ウニは、ジャイアントアーチンという水生モンスターの卵巣だ。


 ジュノとエルザにも食べさせてあげたかったけど、しばらくできそうにないな。


 そうだな。俺がいつも水を汲んでいる川に行けばいるから、マルゴとジュノに狩ってきてもらうといい。


 弱点は雷属性。トゲを飛ばして攻撃してくるから、あいつらにはそれだけ気をつけろと伝えておいてくれ。


 書きたいことがいっぱいありすぎて、上手くまとまらないな。


 だからこれくらいにしておくよ。



 サラサ、今まで本当にありがとう。


 たらればを言っても仕方ないけど、マルゴやユリナさんと出会わなければ、俺はきっとサラサのことを好きになってたと思う。


 それくらい、俺はサラサのことを大切に思ってるってことさ。


 だからさよならは言わないよ。


 俺はいつでもサラサの幸せを願ってる。元気で。


 ケイゴ

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