表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化・コミカライズ化】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~  作者: 餡乃雲(あんのうん)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

196/617

k-155

 生ウニの衝撃が駆け抜けた宴会の後。


 皆が酔いつぶれて倒れるように眠る中、俺は暖炉の前で文章を書いていた。


 カリカリと紙にペンを走らせる音。


 インクの何とも言えない匂いが俺は好きだ。


 この不思議な世界に来た当初は、布団で眠れるようになっただけで幸せだった。


 アッシュが俺といてくれるようになって、さらに幸せを感じた。


 今ではありえないことに、俺に最愛の彼女ができた。


 俺のとばっちりを受けて害が及んだ彼女を、俺は町から連れ去った。


 その瞬間、俺は確かにヒーロー漫画の主人公みたいになった。


 ヒーローになった俺には、守るものができた。


 今度こそ正真正銘、本当に大切なものだ。


 もう一匹狼など気取ってはいられない。


 ヒーローはヒロインを守らなくてはいけないと相場は決まっているものだ。


 敵はおそらく、あのハイリッヒとかいう貴族だろう。


 この家は気に入っているが、彼女に害が及ぶ可能性があるとなると話は変わってくる。


 金はたんまりある。


 家畜の鶏をサラサに預け、馬車で長い長い新婚旅行とシャレこむのもありかもしれない。


 俺はもう一人じゃない。


 明日目が覚めたら三人に相談してみよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 日本のキャバクラよろしく打ちのめされるのかなと思ってたけどハッピーな途中経過でよかったと思う。やっぱり金があるのはデカいなと。字数が少ないけど更新が早いので楽しみに見ています。 [気になる…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ