モノローグ・アッシュ4
僕の名前はアッシュ!
そうだ、たいへんなんだ!
ご主人さまがビョーキなの。ゴホゴホしてずっと寝ているの。
どうしよう。僕にできることはないかな……。
何もできないよ。悲しいよ。
あ、そうだ! いいことを思いついた!
ご主人さまがくれたシカさんのお肉を僕が我慢して、ご主人さまが食べれば元気になってくれるかも!
僕はお肉を食べたいのを我慢して、ご主人さまのところにもっていったよ。
そうしたらご主人さまは、ニッコリ笑って僕をぎゅっとしてくれたんだ!
ご主人さまはずっと辛そうな顔をしていたけど、お肉を食べたら少し辛くなさそうになった。
やっぱりお肉を食べると元気になるんだね! 僕ご主人さまがビョーキの間はお肉を我慢するよ!
いっつも一緒だから、ご主人さまの気持ちはわかるんだ。えっへん、すごいでしょ!
ご主人さまが辛い顔をしているのを見るのは僕も本当に辛いんだよ。
早く元気にならないかな。早く一緒に遊んでくれないかな。
それからも僕は、ご主人さまにお肉をたくさんもっていってあげたんだ!
……
良かった! ご主人さまはだんだん元気になっているよ。僕はいっつもご主人様のことを見ているからわかるんだ!
昨日はご主人さまのことがずっと心配だったけど、今日はもう大丈夫そう! それでもまだ「やみあがり」ってやつで、今日もまだ寝てなくちゃいけないみたい!
それなら僕もご主人さまのおふとんの足のところで一緒に寝ようかな! やっぱりそこが一番落ち着くんだ〜。
それじゃあ、おやすみなさい!




