表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
声楽家のサモナーさんが異世界で謳歌します  作者: euch nicht
第五章 独立学術国家メイリア
68/80

第六話

「それでは独立学術国家メイリアの首脳会議を始める……ブヒ」


 いつものごとく肉塊が開催を宣言する。そして、淡々と決定事項や予算のなどの話し合いが行われる。そして、すぐに決定を肉塊が決めていく。これはもうほぼ独裁政権だと思う。そして、


「では、次に外交だがこちらは何時も通りだ。イシュタルテの方々とはうまく私が橋渡しをしておくので問題ない……ブヒ」


 そして、その他の細かな議題も終わり、閉会を宣言しようとした時に俺は発言した。


「あの、よろしいだろうか」


 するとそこに居たほぼ全員がぎょっとしてこちらを見る。無理もない。滅多なことでは発言しないと言っていた俺が発言を求めたのだから。


「ここに集まって頂いた皆様。実を言いますと本日からこの会議に出席するようになったキリエを含め、リリア、グラティア、ティーファ、フィリアは私の妻です。そして、その全員がこの会議に出席できるようになったということで、まずはご挨拶かなと思いまして発言しました」


 皆意図が読めずに困惑している様子だ。


「それでですが、この機会を実は待っておりました。実は私、神様からのお使いを頼まれていまして、この国にある腐敗をなくそうと指示を受けています」


 というと一気に場がどよめいた。


「な、なんだと……フゴフゴ……腐敗など存在しないブヒ。それに神様の御使いを名乗るなど不敵ブヒ」


 肉塊がなんか言ってる。というか、こいつの名前なんだっけ?言われないと忘れてしまう。


「生産スキルレベル10、芸術スキルレベル10、武術スキルレベル10、全属性魔術れベル10、魔法レベル10。これらのスキルを持っていて、普通の人間であると本気で思いますか?」


 場が静まり返った。無理もない。魔法部門には魔法のレベルを伝えているが、他のスキルやレベルは教えていない。他の部門も同様だ。例えば、生産部門には、生産スキルの所持とレベルを明かしているが、それ以外は教えていない。


「フゴフゴ……ブヒ」


 肉塊が焦っている。


「というわけで、魔道具部門の主席殿、体質改善の要求をさせていただく。証拠は既に集めてある。全員に資料をお配りしましょうか?」


「しょ、証拠……フゴフゴ」


「まぁ、あまり他の部門の方々は自分たちがうまく回っていれば問題が無いとお思いみたいなので、それは別にいいです。が、世界規模で見た場合、魔道具の普及率。中には戦闘用の魔道具も存在します。そういう物が高値で売られたら、庶民には手が出ないですよね?我々はそれを危惧しています。あなたが私腹を肥やすのをやめれば、より良い方向へこの国は向かうでしょう。それと、この国が魔道具の独占を行っていますが、それも解禁しましょう。魔石も自由に持ち出しできるように今度イシュタルテへ行った時に交渉します。全世界で魔道具が作られるように慣れば価格競争になり、魔道具そのものが安くなります。そうすれば危険な仕事をする冒険者や、魔族に対抗するための魔道具などを冒険者や傭兵の手に渡ることになります。それは世界を救うことにほかならないと思いますが、皆様は如何お考えでしょうか?自分たちさえ良ければそれでいいと思うのであればそのまま着席を。改善しないといけないと思う方はどうぞご起立お願い致します」


 そう言うとポツポツと立ち上がる人が増え、最終的に魔道具部門の肉塊以外は全員立ち上がった。


「フゴフゴフゴフゴ」


 というより、泡を吹いて気絶している。この肉塊。


「では、体質改善の第一歩として、魔法部門が会計を持ちます。理由は一番お金を使わないからです。次に外交は魔術部門さんでお願いします。これは消去法です。生産部門は忙しい、学術部門は体質的に興味を持ったものにしか集中できない。武術部門は脳みそまで筋肉で出来ているため、何も出来ない。魔法部門は会計を行う。魔道具部門はしばらく何もさせないほうがいいでしょう。というわけで魔術部門さんにお願い致します」



 こうして、会議で色々な取り決めを行い、最終的にはすべてこちらの要求が通った。そして、細かなことは各部署に居る嫁たちに任せて、俺は魔法部門に会計管理の仕事について説明をし、やらせる方向で固まった。

 そして、スグワルド王国、フラが帝国、ゲルギルグ王国、アルヴィリア連邦の世界会議と呼べるものにこの国の各部門の主席のみが出席することが決まった。


 もちろん肉塊は主席から降ろされ、魔道具の制作に従事させられているらしい。腐っても主席だった男だ。一日中朝から晩まで難易度の高い魔道具の作成を箚せられているそうだ。



 これでこの国で行うことは終了した。次は独立迷宮国家イシュタルテだ。

お読みいただきありがとうございます。

誤字、脱字等ありましたらお知らせいただけると幸いです。

よろしければ、普通に感想やコメント、ブックマークと評価(最新話の下の方に評価欄があります)をしていただけるとエタらず頑張れると思うので、よろしくおねがいします♪

ツイッターのアカウントもあります。よろしければこちらもどうぞ~


https://twitter.com/euch_nicht_OK

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ