プロローグ
第四章の始まりです。
「きれいな眺めですが少し怖いですわね」
「何言ってんだ姉貴、それよりこのドラゴン見ろよ!チョーかっこいいだろ!」
「ドラゴン、かわいい」
「ドラゴンの可愛さがわかりますか!」
リリアとフィリアはガッチリと手を結んでいる。それと同時に。
「おお、ドラゴンはやはりかっこよくないとな!」
今度はキリエとティーファがガッチリと手を結ぶ。
「とりあえず、ウルティマから落ちることは無いから安心して。ウルティマが風から魔術で守ってくれてるから」
簡易結界も張っているようだ。
「それで、どこへ向かわれるのですか?」
「えっと、亜人の国?」
「いや、ですから……」
とティアが言うと、訳知り顔でリリアが近づいてくる。
「多分ヴィルさんわかってないですよ?」
「何が?」
「ほら」
なんのことだ?
「では、僭越ながら私が説明しましょう。亜人の国と一言でおっしゃいますが、正式にはアルヴィリア連邦と言いまして、各集落ごとに同種族が集まり、生活をしています。ですので、首都がどこかと問われますと、各部族の長の街が首都と言っていいでしょう。ですので複数首都が存在します」
初耳だ……というか、俺も調べておけよ。と思っていると。
(そう、それがいい方向に行かなくてね……紛争が起きそうなんだよ)
いきなりの神様からの念話。
(びっくりするからそれはちょっと止めてください)
(神様、お久しぶりでございます。リリアと申します。覚えていらっしゃいますでしょうか)
(あはは、そんなに固くならなくて良いよ。もっと気楽にね。とりあえず、全員に年割するから一応一箇所に集まって。あと念話の説明してない子達に説明しといて)
そして、集めてアイテムの効果で念話が使えるということを説明し、このアイテムは神様と念我ができることも伝える。ティアは絶句。ティーファは興奮。フィリアは通常運行。いや、フィリアちゃんちょっとは驚こうよ。
(そんな訳で神様だよ!さっきリリアちゃんにも言ったけど、固くなっちゃだめだよ~、僕が離しづらいからね。それでさっきまで話してたんだけど、実はアルヴィリア連邦って紛争が起きる直前の状態なんだよね。それを君たちにはなんとかしてほしいと思っている。大まかには過激派の超おバカと陰謀大好き陰険バカ。それから静観する日和見主義の3パターンあるんだよね。で、各部族の集落周って、いろいろと見極めて解決していこう!全てを解決したら、新たな装備品をプレゼントするね!)
(いや、いらねぇよ!どれだけ強くするつもりだ!俺なんかゲームやってた頃の面影すらねぇぞ!)
(大丈夫、リアルのゲームの方もインフレ激しくなってきたから、君ほどじゃないがステータス5桁は安定だよ(笑))
(いや、(笑)じゃねぇよ。あれをあれ以上インフレさせてどうするんだよ!)
(いや~……どうしようね)
がっくりと肩を落とす。五人とも説明を求めるようにこちらを見るが、ちょっと待っててと言って、話を進めた。
(というわけで、ここから近いのは日和見主義のエルフの街だね。ここは日和ってるだけあって、巻き込まれないよう、常に情報を集めているから、仲良くなればいいと思うよ~。さあそれじゃあ偏見持たずにレッツゴー!)
そう言うと念我が切れた。
「言っておくけど、念話が切れる感覚があるだろ?あれがあると一切神様に通じなくなるから。しかも一方通行。向こうからしか連絡できない仕様になている。で、さっき話してたのは俺が異世界に居たときの娯楽の話だ。普通に流してくれ」
五人ともうなずく。
「とりあえず、神様がエルフの街が近いって言ってたから、そこに行ってみますか……ウルティマ、どっちかわかる?」
「エルフと思われる気配は感じるので、そちらに向かいます。もしかすると誘導されている可能性もありますが、索敵しながら進むので、多分問題ありません」
「んじゃ、エルフの街に向かいますか」
そして、方向転換し、そちらへ進んでいると、下から矢が飛んできた。
「ウルティマ止まれ。そして、何があったか説明しろ」
「はい。エルフの街に向かっていたら、矢を撃たれました」
……なんか釈然としない。
「なぜそうなった?」
「先程からエルフの気配を察知したのですが、やはり誘導しようとしていたらしく、殺気を向けられていましたが、無視して街へ向かったからではないでしょうか」
「うん。そこまで分析できているならそうならないよう今後気をつけてね」
「はっ、僭越ながら。こういった場合どのような対処をしたらよろしかったのでしょうか」
「まずは空中で待機して、俺に報告するれば次の指示は出したよ。例えば止まって、その場に降りるとかね」
「なるほど、次からはそうします」
「ぜひともそうしてください」
そう言いながらも空中で止まっているウルティマ。矢も数は多くないが飛んでくる。流石に俺も気配はわかる。遠くに誘導しようとしたエルフたちが戻ってきている。俺は風の魔力を使い、声を遠くまで届けた。
『すみませーん、このドラゴン私の召喚獣です。今降りますのでどうか、攻撃しないでください』
そう言うと矢が飛んでこなくなった。そして、その後ゆっくりウルティマが高度を下げる。木々が邪魔で普通に降りれないため、全員飛び降りる。すると近くに居たエルフたちが目を見開いた。
確かにあの高さから飛び降りたらびっくりするだろうな……五階建てのビルくらいの高さはあるし。と、考えていると再度弓に矢を番え、攻撃態勢を取る。まぁ、ステータスが上なのは今のでわかっただろうし警戒はするだろうな。
「貴様、何用だ……って、ハーフエルフ?どこの部族だ?」
そうリーダーっぽいエルフが言うと、手を上げて臨戦態勢を解かせる。そして甲高い笛を鳴らした。
「少し待っててほしい、すぐに皆集まる。とりあえず、敵意はないと思って良いのだな?」
「はい。大丈夫です。こっちの5人は俺の嫁です。大体人種の国の姫様や獣人の国の姫様達なのであまり失礼の内容にだけはお願いしたい」
「なんと!いや、それはおかしい。王族にハーフエルフは居なかったはずだ」
「そのあたりも説明しますので、全員が集まってからか、エルフを束ねる者とお会いした時にお話させてください」
「何か秘密がお有りですか……わかりました。それでは少々お待ち下さい」
会話をしている最中からたくさんのエルフが集まってくる。そして、しばらくすると後方から武具を装備した1団がやってきた。
「見えました。あの一番前で目立っている人が族長です」
見るととても派手な……というより、花の○次の前田慶次を思い出しそうな服装で馬に乗っている。毎回思っている気がするが……。
(前途多難だな)
お読みいただきありがとうございます。
誤字、脱字等ありましたらお知らせいただけると幸いです。
よろしければ、普通に感想やコメント、ブックマークと評価(最新話の下の方に評価欄があります)をしていただけるとエタらず頑張れると思うので、よろしくおねがいします♪
ツイッターのアカウントもあります。よろしければこちらもどうぞ~
https://twitter.com/euch_nicht_OK




