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声楽家のサモナーさんが異世界で謳歌します  作者: euch nicht
第三章 ゲルギルグ王国
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閑話一

ドラゴン狩り



 リリアはドラゴンの背後へ転移する。そして、無詠唱で魔術を放つ。



「にしてもさっきのはすごかったな……第六位階の雷魔術だろ?」


「見ただけでよくわかりますね!」


「まぁ、全属性の全ての魔術を見たことあるからな。もちろん正規の魔術はだが」


 ここにはキリエが居ない。ドラゴンとどうしても肉弾戦がしたいらしく、勝手にどっか行った。もちろん護衛を付けているが。


「目標は第八位階の魔術でドラゴンを一撃で倒すことです!」


「まぁ、リリアならできるんじゃないか?」


「はい!がんばりますよ~!」


 そう言うと、リリアは立ち上がり、転移した。


 俺はと言うと、リリアに護衛を放ち、強い気配の元へ行く。リリアやキリエにはまだ早い。まぁ、俺でも倒すのは難しいかもだけど。ウルティマと一緒に戦う予定だ。


「さてと、準備しますか!」



 とある山頂に棲んでいるエルダードラゴン。格としてはウルティマより劣るものの、かなり強い部類だ。


「最初は俺がやってみる。手出しはするな」


「御意」



 俺は転移し、すぐさま各属性第一位階の魔術を大量に放った。無詠唱、多重展開、並列思考、これらのスキルのおかげでたやすくできる。装備も牽制用に、イチイバルの弓を装備している。


「やっぱだめか~、こいつ強いもんな……HPバーとか表示されないかな?効いているのかどうなのかわかんねぇや……とはいえ魔法は使えないし……てか使ったら大変なことになるしな……地形が」


 と、色々考えながらも転移し続け、魔術を放ち続ける。時折、適当に魔力を込めた数十万の矢が飛んでゆき、ドラゴンの足を止める。


「効いていると信じて、攻撃あるのみ!」



 こうして、1時間ほどで、倒すことが出来た。


「やっぱり、魔法までじゃないが、地形がかなり……」


「魔法の行使や私の攻撃よりはマシかと思われます」


「ウルティマ……確かにそうだが……お前、強いもんな……ウルティマ一人で世界を滅ぼせるんじゃないか?」


「はい。時間をいただければ」


「いやいやいや、やるなやるな」


「御意」


 この子は頭が固くていかん。


「そういえばリリアたちはどうなっただろうか?」


 俺はまずキリエを見に行った。


「てい!やぁ!ハッ!」


 俺が間に合わせで渡した槍を使って戦っている。


「はぁ~」


 と、キリエはため息をつく。


「どうしたキリエ?」


「ヴィル!どうもこうもない!肉弾戦を所望したのだ!どうしてこの槍は投擲したと思ったらいつの間にか手元に戻ってくるのだ!」


 グングニルはお気に召さなかったようだ。


「じゃあ、こっちを貸してやろう」


 そう言うと、俺はロンギヌスの槍を取り出した。


「これも神器の槍だ。攻撃力は上がるが……ドラゴンに届くのか?」


「……」


「まぁ、いいや」


 どうせ転移のこともすっかり忘れてるだろうし、肉弾戦をやりたいと行ったのはキリエだ。何も言わないでおこう。


「とりあえず、どっちを使っても構わないから、両方渡しておくね」


「うむ!わかったぞ!」


 そう言うと、先程倒したドラゴンを放置して、次のドラゴンのところへ向かった。俺はアイテムストレージにドラゴンを入れると、リリアの元へ向かった。この時俺はとある事実をすっかり頭から抜け落ちていた。



「ハッ!」


 リリアはドラゴンの後方へ転移し、第八位階のライトニングアローを放つ。が、一撃では絶命させられない。大ダメージはあたえられているが。その後、何度かライトニングアローを撃ってドラゴンを倒した。


「リリア、お疲れ様。調子はどう?」


「あっ、ヴィル様……まだまだ一撃で倒すにはほど遠いです」


 と、この会話自体も本来はおかしな話である。第八位階というのは覚えたての冒険者なら、Eランク程度の雑魚ならともかく、こんなAランクの魔物を殺せるほど威力は高くない。それを数発で沈めているリリアがぶっ飛んでいる。

 互いにそんなことも忘れて、話を続ける。


「俺ならできるけど、まぁ、ステータスの差があるからどうしようもないんだけどな」


「少しでもレベルを上げます。ヴィル様と添い遂げるためにも……がんばります!」


「まぁ、程々にな」


 というと、どういうわけか召喚獣たちが集まってきた。


「あれ?お前らどうした?」


 ウルティマが代表して言う。


「はっ、この近辺のドラゴンは全て狩り尽くしました」


 数秒空気が固まる。


「は?」

「え?」


 二の句が継げない。何ということだろうか。


「ああ、いい忘れました。現在キリエ様が戦っているのがこの周囲の最後の生き残りです」


「おい、ちょっと待て。古龍も何体か居たよな?」


「ハッ、地形に配慮しながら殲滅しました」


 俺とリリアは顔を見合わせる。


「……次はすべて狩り尽くすのは止めてね」


「とはいえ、ワイバーンのような下等竜種は残しております」


「そいつらって今日倒したドラゴンたちみたいに強くなることはあるの?」


「ありません」


 ……生態系の問題は先延ばしにしようか……とりあえず、場所変えて狩りをしにいこう。


 こうして、キリエを途中で拾い、別な場所で別な経験値を入手しに行くのであった。

お読みいただきありがとうございます。

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