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声楽家のサモナーさんが異世界で謳歌します  作者: euch nicht
第三章 ゲルギルグ王国
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第九話

「貴様!今なんと言った!絶対に許さん!妹たちをどこの馬の骨とも知らぬやつに渡せるものか!」


「それはどうでもいいからとにかく俺と戦おうぜ!」


「待て待て、父を差し置いて戦おうなど百年早いわ!まずは貴様らから叩きのめしてやろうか?」


 うん、なんでこうなったんだろうね。



「家族に関して?」


「ああ、それなら親父は戦いでしか物事を考えられないアホで、一番上の兄貴も父上の血を完全に受け継いでるね。あと二番目の兄貴は、ありゃシスコン。大変だよヴィル。あの連中相手にするのは……あははは」


 ティアとティーファが言う。グラティアだと長いから愛称としてティアと呼んでいる。それと、俺を呼ぶときにはヴィルと呼んでもらってる。


「因みに聞かせてほしいんだが、外交ってゲルギルグ王国ではどういう意味を持つの?」


 フィリアがポツリという。


「外交=力、ただのバカ」


 俺は呆れ果てた。


「ヴィル様、私外交官として戦わないといけないのでしょうか?」


「リリア、それ本気で言ってる?」


「いえ、半分冗談ですが、半分本気です」


 冗談だと言えないところが本当に笑えない。


「大丈夫だって!ヴィルの強さなら親父を軽く超えてるから問題ないって!俺ら全員がお前に惚れたんだぜ!自身もて!」


「いや、勝つ自信はあるんだけどね……この間の神様からのご褒美含め」


 神様がご褒美と称して、今度はネックレスが送られた。因みに、ちゃんとミリアたちと結婚したら、そっちにも強制的に装備されるらしい。それと、リリアとキリエの種族がダンピールとなった。ただし、俺とは違い、普通の吸血鬼とエルフのハーフらしい。それでも数千年は生きれるし、どうしてもって時には寿命を伸ばすことは可能らしい。なぜ俺と同じ種族にしないのか聞いてみると(現地住民に特別にこんなことして、干渉しすぎ)とのことだった。数千年後に寿命を迎えたら、再度伸ばすのは時が経っているので、問題ないとのこと。そして、一応ステータス表示は二人共ハーフエルフになった。そして、耳が少し伸びた。音の聴こえ方に最初はびっくりしていたが、徐々に慣れるだろう。俺もそうだったし。


「それにしても良いな~、俺らも早く結婚して、指輪と腕輪、ネックレスがほしいぜ!強くなれんだろ?」


 そう、ネックレス。忘れていたがネックレスの能力はこちら。


【創造神のネックレス】

【神器:使用者固定(強制)、複製嫁のみ(強制)、破壊不能、脱着不能、全中級魔術発動可能Lv10、、手加減Lv10、魔法耐性、物理耐性、魔術耐性、全能力1,000,000(複製は10分の1)】


 やはりとんでもない。てか、俺の能力値どこまで上げるつもりなんだよ!これ以上上がると、いろいろと支障が出てくるぞ……と思っていたら、このネックレスの効果だ。しかもLv10。それでも一応銃は持たせているが。正式にミリア達と結婚したら銃もこれらの物も渡すことになる。因みに、現実世界の物は現実世界の俺の資産で買うことが可能だが、ゲーム内のユルドを大量に使うが、一応現実のものを買うことが可能だ。まぁ、約1兆もの金貨を消費出来ないだろうし、この世界のあまり持ち込んだら金の暴落が起きるだろうし、まぁ、いろいろと最近はユルドで物を買うことも多い。日本円は増やせないからね。こっちの世界のミラというお金は日本円と同じレートで地球のものを買うことができるのが救いだ。


 閑話休題。


 まぁ、そんなこんなありながらお姫様たちと数日間馬車の旅をしながらゲルギルグ王国の首都までたどり着いた。途中、街に寄っては歌ったりしていた。そして、王城へ入り、豪華な部屋へ通されて、ここで待てと言われ、待っていたらむさい男が3人入ってきて口々に言いたい放題言い始めた。それが冒頭だ。


「あの、すみません、一応どなたか存じてはいますが、お名前を教えていただけないでしょうか?」


「俺はこの国の王、ガリュウだ!」


「俺はこの国の第一王子、ビルグだ!」


「貴様のような者に名乗る名など無いわ!」


 というと、フィリアがそっと言う。


「これがシスコンバカのゲオルギウス」


「フィリアちゃん!シスコンバカとはどういうことですか!?僕は君たちのことを心配して」


「強い雄、見つけた。だからついていく。それだけ」


 三人共俺を睨む。


「はぁ、わかりました。とりあえず、戦えば良いんですね?条件とかなにかあります?俺はサモナーなんだけど、召喚獣は使っていいの?」


「何でもありだ!」


「好きにするが良い!」


「貴様は殺す!」


「じゃあ失礼して」


「サモン:シロ、クロ、アダム、エヴァ、白虎、朱雀、玄武、青龍」


「いつもどおり、護衛と結界よろしくね。とりあえず、この方々は殺したくないから、普通に手加減して戦うことにするよ」


 そう言うと、三人共ブチ切れた。


「貴様!ふざけおって!今すぐここで殺す!」


「こんなやつ10秒で十分だ!すぐに殺すぞ!」


「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……」


 いろいろと怖いが、準備は整った。


「じゃあ、三人合わせてかかってきてください」


「貴様、なめ過ぎだ!」


「ぶっ殺す!」


「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……」


 若干おかしいのが居るが、俺はイチイバルの弓を取り出し、弓を引く。そして、全力で結界のそばまで後退する。そして、手加減スキルを使って、解き放つ。三人は逃げることも出来ず、そのまま防御姿勢で攻撃を受ける。が、矢の数があまりにも多すぎて、そして、魔術防御が獣人は低いため、この魔術攻撃はかなり効いたらしい。全員その場で倒れた。


「はい、終了。そして、王様起きたら言いたいことがあるので、後で教えてくださいね」


 と、俺が声をかけると、全員が固まっている。そして、メイドの獣人はものすごく眼をキラキラさせ、執事たちは嫉妬の眼をこちらに向けていた。


「あれ?どうしました?」


「結婚してください!」


「いいえ、私と結婚してください!」


「これほど強い雄、ハーフエルフでもいいわ!結婚しましょう!」


 対する男たちは。


「俺が殺す!と言いたいが、今日は調子が悪い。今度あった時覚えておくんだな」


「後、1年若ければ俺も、クッ、貴様、覚えておけよ」


 などと宣っている。


「とりあえず、獣人はみんなこんな感じなのね」


 と、王女様方に尋ねると、恍惚とした表情でこちらを見ていた。


「ああ、これはだめなやつだ」


「ヴィル様モテモテですね」


「ヴィル殿、あまり多く娶るのはどうかと思うぞ」


「リリア、キリエ、娶るとしても、最初に宣言した三人ほどだと思うぞ。じゃなきゃ俺が無理」


 こうして、波乱の決闘は終わったのだった。

お読みいただきありがとうございます。

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