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08 アヴリルと裏切り




異世界 百十九日目


 自分が怖くなって、私は仲間に相談した。

 ステータスがERRORになってしまったこと。魔王のスキルを引き継いで、大量のチートスキルを持っていること。

 魔王から聞いた、勇者同士で殺し合うとチートスキルが奪えるという話もしてしまった。


 今考えると、これは言うべきじゃなかったかも知れない。

 でも、あの時の私は冷静じゃなかった。

 だって、ERRORなんて言われてるんだもの。怖くなって、当然じゃない?




異世界 百二十日目


 戦争が終わって、私たちは好きな土地で暮らして良い、ってことになった。

 一番私たちを快く受け入れてくれたのは、ウェインズヴェールだ。


 もう戦う必要は無い。これからは、豆腐を作って生きていこうと思う。


 ただ、私たちのパーティ、つまりミユキとカオリ、リヒトの三人がウェインズヴェールに来るのは分かる。

 けど、他の五人もウェインズヴェールに来たのは意外だった。


 やっぱり、生き残った勇者同士で集まっていたいのかしら?




異世界 百二十一日目


 寝ているところを、勇者の一人に襲われた。


 魔王から貰ったスキルのお陰で、自動で反撃出来たから無傷で済んだけど、危ないところだった。


 リヒトが尋問をして、理由を聞き出してくれた。

 私のスキルが欲しかったそうだ。


 大量のチートスキルがあれば、地球に帰る力だって手に入るかも知れない。でなくても、この世界で不自由なく暮らすなら喉から手が出るほど欲しいスキルばかりだ、と。


 やってしまった。私がチートスキルを奪えるって言っちゃったから、こんな下らない争いが起こった!


 リヒトは言っていた。多分、狙っているのはコイツだけじゃないって。藁にも縋る思いで、地球に帰りたくて私を殺しにくるやつはまだまだ出てくるだろう、って。


 どうして。私は、みんなを守りたかっただけなのに。

 真の勇者になるのって、こんなにも難しいことだったのかな。




異世界 百二十二日目


 私以外の勇者を殺そうとする人もいるかもしれないと、リヒトと話していて気付いた。

 だから、せめて信頼できる仲間は守ろうとミユキ、カオリ、リヒトの三人と集まって行動しようって話になった。


 でも、信じたくないけど、カオリがどこにも居ない。

 他にも残る四人の勇者の姿が見えない。


 嫌な予感がする。




異世界 百二十三日目


 カオリは、他の勇者に殺されたわけじゃなかった。

 私を殺そうとしてきた。


 今は、なんとか落ち着いている。

 カオリは言っていた。地球のものを召喚出来るスキルなら、アレンジや他の色んなスキルを組み合わせて地球にものを送り返すスキルに出来るかもしれない。スキルさえあれば、地球に帰れるかもしれない、と。


 正直、言っていることはメチャクチャだ。でも、カオリの帰りたいという気持ちを、私は否定できなかった。

 それに、カオリは教えてくれた。


 他の四人の勇者が、ウェインズヴェールの人を皆殺しにする計画を立てている、と。


 つまり、街の人を人質にすることで、簡単に私を殺せる、と考えているわけ。

 これを聞いた時には頭に血が上って倒れそうになった。


 でも今は冷静だ。


 真の勇者として、私がやるべきことは分かっている。


 でも、こんな戦いはもう嫌だ。


 この戦いが最後の戦いになればいいのに。

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